「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
まつり
寺田 早輪子
(2023/07/26)
コロナ禍前の夏。7月下旬に仙台駅東口の宮城野通で行われる「夏まつり 仙台すずめ踊り」に、当時小2の息子が友達と大勢で参加しました。仙台藩祖・伊達政宗の時代から続く伝統の舞「雀踊り」。その踊り手を「雀」といいます。息子も小さな「雀っ子」として、酷暑の中、大きなかけ声で、体を目いっぱいに使って元気な舞を見せてくれました。
その年の、学校の春の運動会でも「すずめ踊り」を披露したのですが、沿道の大勢の観客を前に大音量の中、踊るのは格別だったようで、踊り終わった後の満足げな顔が忘れられません。
私は20代で仙台放送に入社して初めて、仙台には伝統のすずめ踊りがあることを知りました。特番やニュースで毎年のように取材していた伝統の踊りを、我が息子が舞う姿というのは感慨深いものがあります。地域の人々が大事にしているものに触れて、自分も体験してみる。こうした経験を通じて、その人にとっての「故郷」はできていくのだなと感じます。息子にとって、仙台は紛れもない「故郷」です。
☆仙台駅にある顔はめパネルです!
アナ・ログ。続いては、高橋咲良アナウンサーです。