「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
近頃○○が気になります
(2007/11/27)
秋田県小坂町の康楽館という芝居小屋に行ってきました。明治43年、小坂鉱山の厚生施設として誕生したそうですが、写真のように、洋風の外観、中は和風の舞台に畳の桟敷席という和洋折衷の芝居小屋は、当時としては大変珍しく、話題になったそうです。今の時代になっても愛され続けているわけです。ずっと気にはなっていたのですが、中々行く機会を逃していました。ようやく、念願叶いました。
そうそう、出し物ですね。テレビでお馴染み笑福亭鶴瓶が古典落語の名作「らくだ」を演ずる高座「鶴瓶のらくだ」を観にいったのです。東京・歌舞伎座、京都・南座、大阪・大阪松竹座、福岡・嘉穂劇場、香川・金丸座、熊本・八千代座、愛媛・内手座、そして秋田・康楽館という全国の8会場が選ばれました。いずれも、伝統ある劇場です。
「らくだ」は元々は上方落語の噺で、鶴瓶の師匠笑福亭松鶴の十八番としていたネタです。オリジナルの「私落語」も上演、そのエンターテイメント性は、まさに「落語は人なり」を感じさせる2時間半でした。「らくだ」の最後は、常識?いや普通?いやこのネタからすると考えられない「下げ」までつけての熱演でした。
3時間かけて仙台から行った甲斐があった「鶴瓶魂」の舞台でした。
お次は、アレを楽しんでいる林アナウンサーです。