「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

2023年を振り返って
佐藤 拓雄
(2023/12/30)


漢字能力検定協会の今年の漢字は「税」でしたが、私は正直全くピンときません。

私が勝手に選ぶ今年の漢字は、「露」。
「露見」の「露」です。

ジャニーズ、宝塚、ビッグモーター、日大、そしてここへ来て、自民党の裏金、ダイハツ。

どれも、これまで続いてきた異常な状態が、表沙汰になった・露見した、という共通点があります。閉じられた小さな世界の内部や仲間内の論理だけで、世間の目が届かないのをいいことに、およそ世間的良識からかけ離れたことを、組織ぐるみで当然のように続けてきた、という点も全く共通です。
神戸の病院の若い医師の自殺も、医師の世界で当然のように行われている、異常な実態が露見した出来事という点で、同じだと感じました。

露見したことで、事態が好転すればまだ救いがありますが、だとしても、そこまでにどれだけの人が犠牲になったのかと思うと、やりきれません。

【写真】は内容とは全く関係なく、冬の広瀬川。先日通りかかり、仙台らしい風景だと感じましたので。


さて、今年も、仙台放送アナウンサーによるリレーエッセー「アナ・ログ」をお読みいただきありがとうございました。
年内の更新は今日までとさせていただきます。皆さま、よいお年をお迎えください。
年明けは1月4日から始めます。来年もご愛顧の程よろしくお願いいたします。

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