「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

言葉にまつわる話
梅島 三環子
(2024/05/23)


私の出身は、静岡県静岡市。まさか自分の言葉が標準語ではないなんて…。大学進学で上京するまで思ったこともありませんでした。

まずよく友達に言われたのが、「うち」。私を意味する一人称です。あまりに不思議だったのか、私を呼ぶ言葉として「うち」が広まっていきました。
その次によく使っていたのが、「っち」。達や家のことを表します。うちっち=私たち・私の家という感じです。
あとは「ら」。「~でしょ?」という意味です。ご飯行くら?=ご飯食べに行くでしょ?となります。これも大学で出会った友達には、非常に違和感があったらしく私に話しかける時は全部に「ら」をつけて遊ばれることもありました(笑)
これを複合的に使うと、「うちっち来るら?」=「私の家に来るでしょ?」となるわけです。
こんな会話を当たり前にしていたのに、まさか自分が方言だなんて思いもしなかったなんて振り返るとおかしいですよね。

そして、このブログを機に調べてみると「蚊に食われてもかじっちゃダメ」というのも方言だったんですね。よく使っていましたし、言われていました。「蚊に刺されてもかいちゃダメ」という意味です。言葉を使う仕事に就いて、18年目…ですが、とっさに出る言葉にはまだ静岡弁が残っています。

写真は、最近食べた美味しいものシリーズ。
今回は、ホタルイカとこごみの和え物です。

明日は伊藤さんです。

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