「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

言葉にまつわる話
堤 勇高
(2024/05/30)


日々様々な言葉に触れていなければいけないと感じます。

大学時代は中国語を習っていました。
習得できたのは簡単な文法など初歩中の初歩でしたが、単語や読み方などいろいろと覚えていきました。
卒業から数年、残念ながら中国語と向き合う機会はなく(そもそも日本語と向き合うのに精いっぱいで)中国語を読んだり書いたりすることはありませんでした。

先日、ふと目にした中国語の文章を読もうとしてみたところ、意味も発音もほとんどわからず……
一応勉強してきた言語がごっそりと頭から抜け落ちていることに多少のショックを受けました。

同じように日本語も使っていないものはどんどんと頭の中から消えていくのかなと思います。
実際にスポーツ実況をしていても、各競技によって特有の表現方法(競技する場所をグラウンドと呼んだりコートと呼んだりピッチと呼んだり……)がありますが、しばらくその競技をしゃべっていないとすぐさま適切な表現が出て来なくなってしまいます。
そもそもグラウンドもコートもピッチも日本語ではないですが、報道の現場でも、食リポの現場でも同じことが言えると思います。

ですので、日ごろからなるべく表現方法が偏らないように注意しています。対象を言い表すときに最適な言葉はどれか?ということを考えるようにしています。
加えて、他の人はどういう表現をしているのかにも注目し、バリエーションが増えるように気を付けています。

そこで今回の写真です。
仙台駅前ですがあまりにもきれいな夕焼けで、写真に収めました。
表現するならば青とオレンジのコントラストが、こう……まさに……どことなく……
要修行です。

「言葉にまつわる話」は私がアンカーでした。
次回からは新しいお題、寺田アナウンサーからスタートです。


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