「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
言葉にまつわる話
伊藤 瞳
(2024/05/24)
写真は、先月、
「あらあらかしこ」のロケで「宮城のおすすめスポット」を街の皆さんに聞いたときのものです。
秋保のビール工場に行きました。
ビール工場は、アメリカのウィスコンシン州発のビールブランド。
今年1月に海外初進出の場として秋保に誕生しました。
ロケでインタビューのお相手は、アメリカから来たばかりの会社の代表で、日本語は話さず「英語」での会話でした。
私自身は、学生の頃から英語は好きで、当初は翻訳家になりたいと思っていたほどです。
ただ、得意だったのは「書く方の英語」で「話す方の英語」は、苦手でした。
実用的ではない…
英語検定を受けたときに、「私は牛乳が好きです」と言いたかったのに「I am milk」とてんぱって言ってしまったのは今でも冷や汗ものです。
考えてからではないとダメで、焦り、思考が停止するのです。
ロケのインタビューの際は、そばに通訳の方がいたので難なくといったところでした。
ただ、ロケの合間、代表と二人きりになる場面があったのです。
内心、「どうしよう」と焦りましたが、二人だけという空間が自分の思考を後押しするきっかけをくれました。
日本語で聞いてみたいことを考えて、頭の中で英語にして、それを言葉にする。
ゆっくりではありましたが、なんとか紡ぎ出しました。
秋保のどんなところが好き?どこに出かけた?など伺うと、秋保大滝に家族で出かけたときの話を教えてくれて写真まで楽しそうに見せてくれて、打ち解けることができました。
言語の壁を越えられたのを実感して、感激しました。
またビール工場に行ったときには、もっと話せるようになりたいと目標もできました。やはり経験が大事ですね。
次は、金澤聡部長です。