「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
言葉にまつわる話
高橋 咲良
(2024/05/22)
皆さんは、普段つい使ってしまう「仙台弁」はありますか??
わたしは、同意を意味する「だから」や、違和感があるなどを意味する「いずい」をよく使います。
方言を使うと、相手とグッと距離が近づいて親密になれる気がしますし、標準語にはない、方言ならではのあたたかみが、とても好きです。
先月、そんな「仙台弁」にまつわる取材をしました。
方言学が専門の東北大学・小林隆名誉教授に、お話を伺ったのですが、今の仙台弁のルーツは、奈良時代や平安時代に都で使われていた言葉にあるそう。
例えば、可愛いを意味する「めんこい」は、万葉集に出てくる「めぐし」が元であったり、語尾につける「~け」や「~べ」は、「けり」や「べし」が変化したものであったり。普段何気なく使っていた方言が、急に雅に思えました。
小林名誉教授は「千年前の言葉を今の仙台人が使っているという。仙台方言は言ってみれば無形文化財とか文化遺産。そして、それをしゃべっているお年寄りは人間国宝と私は考えている。」と仰っていてました。仙台を使いこなす皆さんは、人間国宝です!
これまでよりも、胸を張って方言を使いたくなる言葉でした?(笑)
つい先日も、インタビューで、これはどういう意味だろう?と迷った仙台弁がありました。
それが「ねむかけ」です。
何だか分かるような、分からないような…うとうとしている様子かな…と思いながら。
正解は「居眠り」です!
千年の時を超えて、形を変えながら今なお使われ続ける、地域ならではの方言。
大切にしていきたいものですね。
☆写真☆
写真は全く関係ありませんが!(笑)休日に軽井沢へ行った時のものです??
窓から見える、日差しに照らされた新緑が美しくて、思わず撮りました??
定禅寺通りのケヤキ並木も青々として美しいですが、新緑の季節は心が晴れやかになりますね?
続いては、梅島アナウンサーです?