「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

雨の日どう過ごす?
寺田 早輪子
(2024/05/31)


雨が降ろうが槍が降ろうが、勢いとやる気だけでとにかく突っ走ってきた―

局アナになってからの26年間を振り返ると、ふとそんな言葉が浮かびます。

アナウンサー26年目の春、私は新たな一歩を踏み出すことを決めました。
息子が県外の中学校へ進むこととなり、5月末で仙台放送を退職します。

思えば、経験もない、知識も浅い駆け出しの頃、生放送での大失敗は数知れず…。
フィールドキャスターとして取材に飛び回っていた頃は、過酷な現場に心が押しつぶされるような日もありました。
立ち直れないほどに「心が土砂降り」という時、いつも助けてくれたのは、根気強く指導してくださった先輩方、一緒に酒を酌み交わし、励ましてくれた後輩たち、そして、そんな未熟な私を温かく見守り続けてくださった視聴者の皆様でした。

私の心に傘を差してくれた皆様がいたから、こんな私でもこれまでアナウンサーを続けて来られたのだと思っています。私一人の力では、とてもここまで歩いて来られませんでした。これまで支えてくださったすべての皆様に感謝の思いでいっぱいです。

これまでの経験と学びを大切に、今後はフリーランスでアナウンサーを続けていきます。私の声で、聞いてくれた人の心に傘を差し伸べる、そんな深い表現を目指して、ますます精進していこうと思っています。

結びに、これまで支えてくださった全ての方々へ…、感謝の思いを込めて、本当にありがとうございました。そして、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

☆写真は…、息子からの「母の日」のプレゼント。ピンクのアジサイの花言葉は「元気な女性」だそう。ますます元気に頑張ります!
アナ・ログ『雨の日、どう過ごす?』、続いては、千坂紗雪アナウンサーです。

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