「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
ヨーロッパといえば
堤 勇高
(2024/07/29)
以前にも何度かお話しましたが、大学時代の卒業旅行はヨーロッパ各地を巡りました。
友人二人とスペイン、フランス、オランダ、ドイツ、イタリアを巡っていったのですが、私の中でメインと考えていたのはドイツです。
ドイツには高校時代から憧れがありました。
具体的にはケルン大聖堂を見たいという憧れです。
高校時代に世界史の資料集で初めてケルン大聖堂を見ました。
圧倒的存在感を放つ巨大な尖塔、それを取り囲むトゲトゲした無数の装飾、その豪華で派手な見た目に惹かれました。
さらに資料集に載った写真では、手前にヨーロッパらしいアーチのかかった橋。
この角度から、できればライトアップされる夜に、生で見てみたいと思いました。
それから月日が経った大学4年生の冬、ついにその夢をかなえました。
卒業旅行の日程を組む際に、友人二人に頼み込んでケルン行きの日程を差し込ませてもらい、ほぼケルン大聖堂を見るためだけにドイツに寄る旅程となりました。
ドイツ入り当日はあいにくの雨。
到着は夜で、移動に疲れた上雨で戦意喪失した友人をホテルに待たせ、強めの雨が降る中私は夜のケルン大聖堂を見に歩きました。
泊まっていたホテルはケルン大聖堂のすぐ近くでしたが、あの資料集に載っている角度から見るため、私はライン川を渡って対岸へ。
そしてついにたどり着いた憧れの景色が、今回載せている写真の景色です。
(多分以前にも別テーマで載せていましたが……)
ビショビショになりながら、30分くらいひたすら眺め、写真を撮っていました。
雨と若干の霧で少しボヤッとしてしまっているのが今でも悔やまれるのですが、私の中でのヨーロッパ旅行ハイライトトップ3には入ると思います。
いまだに私にとって、ヨーロッパと言えばケルン大聖堂です。
今度は晴れた完全体のケルン大聖堂を目にすべく、いつか再訪したいと思っています。
今回のテーマは私がアンカーでした。
次回からまた新しいお題のスタートです!