「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
健康のために…
佐藤 拓雄
(2024/09/26)
「健康のために」と言いながら、こんな思いをしてまで?と感じることが、年に何回かあります。
人間ドックなどの健康診断や検査です。
特に胃カメラ。私は胃カメラが本当に苦手です。
嘔吐反射が強いのと、口を動かせない・喋れないという閉塞感に耐えられません。
鎮静剤も効きがよくない体質なのか、一時はかなり大量に投与されて、終わった後もフラフラ。カメラが擦れるのか、喉が痛くなることもしばしばで、とにかくしんどい。拷問か!と言いたくなります。
いい歳して、胃カメラでジタバタする姿を見られるのも、結構自尊心が傷つきますしね・・・
かと言って、バリウムの検査も嫌です。あの液体が気持ち悪くて飲みきれないし、炭酸ソーダのようなものを飲まされた上に、グルグル全身を回されて、腹を押されて、ゲップしないでください、ってこれまた拷問か!
ただ、胃カメラに関しては、経鼻つまり鼻から入れる内視鏡で、随分楽になりました。
以前は、「カメラの精度が経口とかなり差がある、テレビで言えば地デジとアナログくらい違いますよ」と言われて、毎回決死の覚悟で(ちょっと言い過ぎか)胃カメラ検査を受けていました。
しかし数年前から、経鼻の内視鏡も解像度が上がったとかいうことと、かかりつけ医が上手なのもあって、経鼻の胃カメラで格段に楽になりました。
一方、大腸内視鏡検査は、私はあまりストレスありませんが、検査前の食事制限が丸一日あるのがいかにも不健康で、加えて、当日朝から飲まされる2リットルの液体(洗腸剤)、そしてひたすら何度もトイレに行くのはなかなか大変です。
ただ、なんとなくお腹の中がきれいになったような気もするし、口が動かせるので胃カメラのような閉塞感は感じず、私にとっては、覚悟して臨む検査というほどではありません。
こうした検査を受けたことのない方には、なんだか全く分からない話だったかもしれませんが、こんな思いをして確認する「健康」ってなんなんだ、といつも思うのです。
【写真】先日久しぶりに牛タンを食べました。こういう美味しいものをいつまでも食べられるように、胃腸の健康が大事だということは分かっているんですけどね・・・
このお題は私が最後でした。
明日からは新たなお題で、金澤さんからスタートです。