「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
今年の秋は…
金澤 聡
(2024/10/21)
30年前の1994年秋、
ベガルタ仙台の前身である「ブランメル仙台」というサッカークラブが設立され、
仙台、宮城における本格的なサッカー文化の夜明けを迎えました。
私が仙台放送に入社したのは、設立から2年後のこと。
当時、アナウンサーの現場研修で、ブランメル仙台の練習場を訪れました。
衝撃でした!
サッカーW杯で優勝経験のある世界的なドリブラー、
あの "ピエール・リトバルスキー" が目の前にいるではありませんか!
神々しいまでの威光に包まれていたからでしょうか、
身長168cmのリトバルスキーが、私には2mくらいの大きさに見えました。
さらに、衝撃でした!
フォワードでドリブラーのリトバルスキーが、
最後尾でディフェンダーをやっているではありませんか!
ベテランの域に達していたリトバルスキーが
チームを後ろから支えるのも悪くないと
無理やり納得させていたのを覚えています。
衝撃の3乗でした!!
練習終わり、リトバルスキーに握手をしてもらった時は、
牛タンよりも、仙台に来て良かったと心から思えた瞬間でした。
あれから長く見続けてきたクラブが、設立30周年を迎え、
この秋、いよいよ昇格へ佳境を迎えています。
周年記念のイベントで披露された「階子乗り演技」のように
行く末の見通しが最良であることを願っています。
次は、伊藤アナウンサーです。