「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

人生最大の「激走」
金澤 聡
(2024/11/05)


大年寺山に社屋があるときの話です。
当時、会社から200mほど近くの社宅に住んでいました。
距離は近いのですが、社宅から会社までは、勾配の急な登りの坂道。
歩いて登っても結構息が切れる曲がりくねった道のりです。

とある日の事です。
朝6時のニュースのOAのため、早朝に出社する勤務の日。
目が覚めて、目覚まし時計を見ると時刻は5時55分。
「うぁぁぁぁーーー!」の雄叫びの後、慌てて会社に電話。
「あと5分以内に出社します!!」と告げ、
スーツに着替え、ネクタイを握りしめたまま、社宅を出ます。

坂道を猛然とダッシュをしますが、なかなか前に進みません。
気力を振り絞って、足を前に出しますが、スピードは上がらず、
腕時計を一瞥すると、OAまであと15秒、
会社までは残り100m。
もうダメだと、道路で膝を屈し、バタッと倒れ込んだ瞬間に、
目覚まし時計がけたたましく鳴り、ガバッと起き上がり目が覚めます。
夢か…

絶対に遅刻できない早朝勤務のときは、
こんな激走する夢を何度も見ました。
いま思い出しても油汗が滲んできます…
ちなみに、遅刻したことはありません、笑。

激走のイメージとは対極にある、
ラクダがゆっくりと動いているような写真を選びました。
(鳥取砂丘ですけど・・・)

でも、今では、目覚まし時計より早く起きることがほとんどですけど
なぜでしょうか。25年前と何かかわったことがありましたかね??

次は、西ノ入アナウンサーです。


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