「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

クリスマスプレゼントの思い出
佐藤 拓雄
(2007/12/17)


写真で手にしているのは、「20Q(トゥエンティーキュー)」というおもちゃ。心に思い浮かべたもの(一般的な名詞など)を当ててしまうという不思議なおもちゃです。先日、長男が子ども会のクリスマスプレゼントとしてもらってきたのですが、これが、怖いくらいによく当たるので、親子で夢中になってしまいました。機会があればお試しください。

さて、本題。クリスマスに、サンタクロースにプレゼントを贈ったことがあります。

小学生の頃でした。寒いクリスマスイブに、ふと「こんなに寒くてサンタさんは大変なんだろうなあ」と思ったことがきっかけ。そこから思いつきで、「サンタさんのために紅茶を置いておいてあげたい」と、母に願い出て、温かい紅茶をポットに用意してもらったのです。サンタさんにあてた手紙も書きました。
翌朝、プレゼントがあるかどうかよりも先に紅茶を確認すると、全部飲んでありました!しかも、お礼の手紙まであったのです。何とうれしかったことでしょうか。大人になりそのわけを理解した今でも、クリスマスのうれしい出来事として、真っ先に思い出します。

この体験をもとに、4年前、童話を書きました。
ある童話賞に応募するためだったのですが、今まで一度も童話を書いたことなどなかった僕が、なぜか突然アイデアが浮かび、一気に書いてしまいました。もしかすると、それも、サンタさんからのプレゼントだったのかもしれません。

童話を通して言いたかったのは、「サンタクロースは心の中にいる」ということ。親になり、「サンタクロースは本当にいるの?」と子どもに聞かれたら、どう答えようか。そういう自分自身の問いに、童話で答えることができた気がしました。

以来、我が家では、子どもたちの希望で毎年サンタさんに紅茶を用意しています。

明日からは、新しいテーマ。トップバッターは、林アナウンサーです。

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