「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
給食の思い出
金澤 聡
(2025/01/22)
給食には不思議な力がありました。
苦手な食べ物も、給食で出ると平気で食べられました。
家では絶対に食べないのに、なぜか給食だと食べられるという、何とも不思議でした。
全部きれいに食べると先生に褒められるという承認欲求があったのか、友達と食べるのが楽しかったのかどうかは覚えていませんが、米粒一粒残さずに食べていました。
風邪で学校を休んだ日は、給食が食べられなくて、それはそれは残念でした。
そんな時、当時私の担任の先生は、学校を休んだ児童に
パンと牛乳をクラスの近所の子が持っていくというルールを作りまして、(今ではそんなルールは難しいでしょうね…)、
具合が悪くて食欲がなくても、自分のことを気遣ってくれているという優しさが嬉しくて、温めた牛乳に少しだけパンを浸して食べたのを覚えています。
さて、写真は、パン牛乳運搬ルールを決めた当時の担任の先生が、去年宮崎に旅行へ行ったときに送ってくれた、宮崎名物「釜揚げうどん」を撮影した写真です。
いまでも連絡をしていただき、大変ありがたいのですが、
送ってくれた写真が食べ物というのも、ルールを決めた先生らしくて、
個人的には当時が思い出されて癒されます。
次は、飯田アナウンサーです。