「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
東日本大震災14年
高橋 咲良
(2025/03/13)
赤や、ピンク、黄色など、あたたかな色合いの花束。(写真上段)
3月11日に手向けられる、思いのつまった花束から着想を得た作品です。
女川町出身の絵本作家・神田瑞季(かんだみずき)さんが描きました。
神田さんは、2021年から、故郷・女川町で3月11日に合わせて作品展を開いていて、
今年も、今月8日から作品展がはじまり、その模様を取材をしました。
作品展の会場は、神田さんが2年前に壁画を手がけた、町内の宿泊施設。
新作の「花束」をテーマにした作品のほか、これまでの作品も展示され、
会場は色で溢れ、優しくあたたかな空気に包まれていました。
震災発生直後に、当時高校1年生だった神田さんは、
「色で町を元気にしたい」と、がれき処理場の壁に絵を描きました。
あれから14年が経ち、絵本作家となった今も、
「色の力で、何か少しでも、心を支えるお手伝いができたら。」と、神田さんらしい形でふるさとに心を寄せ続けています。
神田さんのように、作品を通じて、震災を伝えていく人。
語り部として、自身の経験を伝えていく人。
震災の記憶や教訓を次の世代へ伝える方法は、様々な形があると感じますが、
宮城のアナウンサーとして、私の出来ることは、1人でも多くの人の声を伝えることだと、改めて思います。
続いては、千坂アナウンサーです。