「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
春といえば!
伊藤 瞳
(2025/04/21)
春といえば、サクラ。宮城に来てから6年目に入りましたが、
たくさんの素敵なサクラスポットに出会いました。特に、塩竃市塩釜神社の「塩釜桜」は、4月下旬に咲く遅咲きのサクラで、手毬のようにまるまるとして咲くのが可愛らしくて大好きです。
そんな"宮城"で愛着のある「塩釜桜」が県外でも花を咲かせているとは思ってもいませんでした…。さて、写真の「塩釜桜」との2ショットは、宮城ではない、どこで撮ったものでしょうか…。
石川県金沢市です。
3月、中学・高校時代に部活動が一緒だった親友と旅行に行きました。
駅前にそびえ立つ門は、迫力満点。歴史好きな私には念願の金沢城や、前田利家をまつる尾上神社に行ったり、さらに、きんつばや能登牛、のどぐろなど、石川県ゆかりのグルメの魅力も堪能したりすることができました。
旅では、兼六園にも行きました。
花々の開花はまばらでしたが、広々とした庭園は和の趣を感じ魅了されました。
歩き進めていると、ついに出会いが待っていました。そう「塩釜桜」です。
最初は「どうしてここに?」と目を疑いましたが、何度表札を見ても「塩釜桜」と書いてあるのです。塩釜神社に伺ってみると、およそ100年前に前田家の願いで、兼六園に塩釜桜が植えられ、その後枯れてしまった後も、塩釜神社から苗を譲り受け、再び植えられたそうです。ちなみに、塩釜神社には、逆に兼六園の菊桜が植えられています。
思いがけない出会いに驚きましたが、「サクラ」を通して、宮城県と石川県の繋がりを確かに実感することができました。
「塩釜桜」はまもなく見ごろを迎える時季です。
改めて、この春も、ここ宮城から石川県に思いをはせる季節としたいと思います。
今日で「春といえば!」のお題はおしまいです。
明日からは新テーマ!堤勇高アナウンサーからスタートです!