「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
修学旅行の思い出
西ノ入 菜月
(2025/05/16)
埼玉県出身の私の修学旅行先は、小学生の時は栃木の日光、中学生の時は京都・奈良、高校生の時は北海道でした。それぞれ様々な歴史がある場所に行けてとても勉強になりました。
中でも特に印象深かったのは、小学生の時に行った日光です。
歴史の教科書でも見ていた日光東照宮の陽明門を間近で見たときは、あまりの煌びやかさに思わず息をのみました。
隅から隅まで建物の彫刻や構造を観察しては、1636年の建築当時の技術の高さに驚いたことを覚えています。
さらに、その東照宮薬師堂の天井に描かれている「鳴き龍」の絵は衝撃的でした。
事前学習で鳴き龍の写真を見ていた時から期待値は高かったのですが、
いざ、天井いっぱいに描かれている大迫力の龍を見ると、少し恐怖を覚えるほど大きく力強く、圧倒されました。
今にも動き出しそうで、まるで息づかいも聞こえてきそうなほどとにかくリアルだったんです。
また、その名前の由来ともなったように、龍の頭の下で拍子木を叩いて鳴らすと「リイイーーーン!!」という甲高い鈴を鳴らしたような音が反響し、まるで龍の鳴き声かのような音に包まれるのです。
空想上の存在とはいえ、「実際に龍がいたらこんな鳴き声なのかな」、「意外と高い鳴き声だな」などと、いろいろな感想を持ったことも思い出です。
12歳の自分にとっては全てが魅力的で、とても満足度の高い修学旅行になりました。
写真は、その日光がある栃木県のお隣、茨城県にある「国営ひたち海浜公園」のネモフィラ畑です。ずっと見に行きたかったネモフィラ!
約530万本植えられていて、辺り一面ネモフィラの海のようでした。
海浜公園なので本物の海も近く、青い海、澄んだ青空、淡い水色のネモフィラと、視界のすべてが自分の大好きな色でもある青1色となり、癒される旅でした。
次は高橋アナウンサーです。