「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

冬になる前に…
下山 由城
(2025/10/30)


冬になる前にもう3回見た映画があります。


主人公が"チェンソー"の人気漫画が原作で大ヒット中の劇場版です。
今作はTVアニメの最終回からつながるエピソードを映画化しています。主人公が偶然出会った少女に翻弄されながら予測不能な運命に突き進む物語が、素晴らしい映像クオリティのバトルアクションとともに描かれています。起承転結が非常にきれいにまとまっていて、漫画のエピソードがここまで映画にピッタリなことがあるのかと驚きました。

ちなみに私はこの映画を見るまで、原作も全然読んだことがない"ニワカ"でした。映画に行ったきっかけも妻が主導です。TVアニメの方は、何度か見てはいたものの、正直ドハマりしたわけでもなく…。ですから、映画で描かれたエピソードは未履修でしたし、作品の知識も最低限で観に行っています。それがここまで熱中するようになるわけですから、約1時間40分の作品が凄まじく魅力的だったわけです。1回目を観た後に原作も全部読みましたし、TVアニメも集中して見返しました(笑)。

私は見事に"沼"にはまったわけですが、多くのライト層がそうなっているようです。その大きな要因の1つは、物語上のヒロインにあたる少女だと思います。ネタバレになる内容は書きたくないので、端的に言うのであれば「奥行きのある人物」としての最上級の描かれ方をされています。その魅力を引き上げたのは原作に絶妙なアレンジを加えた制作陣や、声優(上田麗奈さん)の極上の表現力でしょう。あそこまでの声の表現の幅広さってどうやったら習得できるのだろう…ジャンルは違いますけど声を使う者として、とても尊敬しました。あとは主題歌(OP・EDともに)がめちゃくちゃ良いので、それを映画館の音響設備で聞くのにも価値があると思います。

先週末までで興行収入が71億円を突破。勢いは継続していますから、日本で今年4本目(@頭脳は大人な小学生が主人公のアニメA歌舞伎役者の人生を描いた傑作B鬼狩りのアニメ)の100億円超えはほぼ確実でしょう。こう見るとアニメ作品が多いですね。4本ともすべて映画館で観ていますが、総合的な満足度は"チェンソー様!最強!"でした。ここまで自主的に複数回同じ映画を見るのは人生初めての経験です。今週末には4回目に行きます!冬になっても観に行っている可能性はかなりありますね(笑)。


写真は先日の春高バレー宮城県大会決勝戦!解説は元日本代表の大エース・山本隆弘さんで、今年は男子の実況を担当させていただきました。本当に熱い戦いでした…。全国大会へ進む男子・東北と女子・古川学園の両チームの躍進に期待しましょう!


お次は門間アナウンサーです!

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