「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
初○○
佐藤 拓雄
(2008/01/16)
去年秋のアメリカ・メディア研修での出来事。
サービス精神旺盛な国、アメリカだからなのか、講義では必ずコーヒーやデニッシュ類、ベーグルなどが会場の後方に用意され、セルフサービスで自由にいただけるようになっていました。朝などは特にありがたいサービス。日本でもこんなサービスがあったらいいのになあ、などと思いながら、毎回いただいていました。
その中で、バツグンにおいしかったのが、あるテレビ局で出されたドーナツ。見た目は、砂糖のついたフツーのリングドーナツでしたが、一口食べると、その食感に「おっ!」。ふわふわしていて、しっとり、そして、実に丁度よいモチモチ感。今まで食べたどのドーナツとも違う、まったく初めてのおいしさだったのです。サービスのケータリングだというのをいいことに、ちゃっかりもう一個食べてしまいました。
このドーナツ、実は、最近日本に上陸し、3つしかない日本の店では、長ーーーい行列ができているのだと、研修仲間の一人が教えてくれました。そうだったのか。そう言えば、店の名前こそ聞いたのは初めてでしたが、行列のできるドーナツショップ、テレビで見たことがあったゾ。もうこの時点で、いずれ機会を見つけて日本で買って食べよう、と決意は固まっていました。
その機会は意外と早く訪れ、先日、東京の店に行くことができました。平日の昼間だというのに、やはり店には長い行列、そして、入り口には「ただいまの待ち時間1時間」(!)とのインフォメーションも出ています。覚悟を決めて並び、実際には、30分程度でドーナツにありつけましたが、うれしかったのは、並んでいる人たちに、その場で食べてくださいと、1個ずつサービスでドーナツが配られたこと。僕などはそれで満足してしまい、もう、これで帰ってもいいかな、というくらいの気持ちでしたが(ウソです)、並びながら食べたできたてのあの味、これまた何とおいしかったことか。
結局、ここぞとばかり、3ダースも買って、家族だけでなく、喜んでくれそうな人を選んで配りました。
話題のドーナツ、初めての食感をぜひお試しあれ!
続いては、去年、「初スポーツ実況」を経験した板垣アナウンサーです。