「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

雪といえば
金澤 聡
(2008/02/04)


雪国育ちです。雪には慣れています。
雪国の人が雪道を歩いていて転ぶことは、陸上のハードル選手が一つ目のハードルでつまずいて転ぶくらい、もしくは、競歩の選手が1歩目から走ってしまうくらい、ほとんどないことなのです。


東京で生活していたころ、2月に雪が降りました。10cmくらいだったと思います。
都会では電車のダイヤが乱れるほどの大雪ですが、私にとっては小雪です。
滑っている人、転倒している人、一歩一歩恐る恐る歩いている人たちを横目に
日常と変わらない速さで歩いていました。
横断歩道では、雪国育ちか都会育ちかすぐ判別できました。
なにせ歩くのが速いのです。信号が青に変わった瞬間に先頭集団にいるのは間違いなく雪国育ちです。


ただし、雪国育ちも弱点があります。それは、凍結した路面です。
雪国の道路は消雪道路になっているので凍結がほとんどないのです。
ですから、凍結した道で転倒した際に「雪国育ちなのになぜ転ぶの?」という質問はしないでください。
平泳ぎの選手に「なぜクロールで泳がなかったの?」と聞くのと同じだからです。(本当!?例えが微妙になってきました)
あの、いずれにしましても、まだまだ冬本番です。足元には気をつけましょう。

次回は、都会育ちの水上アナウンサーです。雪の日は転ぶんだろうな、たぶん、きっと…。


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