「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

あたたかくなる話
金澤 聡
(2008/03/05)


はい、しょうが焼き弁当を食べました。
これから「あたたかくなる話」を書きます!さて、何を書こうかな…。

最近、人の生き方、特にスポーツ選手の人生が面白いし、非常に興味があります。誤解のないように言いますが、スポーツに真摯に取り組んでいる方への尊敬の念を込めてです。
しかし、それをテレビで表現しようとすると重く責任がのしかかります。彼の人生をこんなにも短く語ってよいものなのか。先入観で彼の人生を歪曲していないだろうか。作ったものが彼の人生をきちんと投影したものなのか。いつも自問自答します。改めて取材の大切さを感じ、そしてスポーツに身を投じる人への勇気、偉大さを感じ気持ちが熱くなります。

先日、元ベガルタ仙台、現在スペインのプロサッカーリーグで活躍されている福田健二選手のことが書かれた本を読みました。(小宮良之/著『RUN 流浪のストライカー、福田健二の闘い』ダイヤモンド社)
私も福田選手が仙台にいたときに何度も取材をしたことがありますが、正直、彼のことは何も分かっていませんでした。
なぜ彼があそこまで鬼気迫る形相でサッカーをしていたのか。亡き母親への思いだったと本で知りました。
さらに真にプロスポーツ選手であり続けることの強さ、たくましさ、そして優しさを教えてくれました。
自分もまたしっかりと地に足をつけて信念を持って歩こうと、熱いというよりは爽やかなあたたかい気持ちになりました。

サッカーに情熱と人生をかける先輩の姿を見て、過去の不祥事をきちんと受け止め信頼されるようなベガルタの選手として活躍することを願って今回のブログを書きました。

次回、早坂アナウンサーのあたたかい話とは!?


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