「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

どうしても捨てられないもの

(2008/03/18)


出射さん、こう見えて結構大変なことになっているんですよ。ひえぇぇぇ。。
さて、今月末に引越しします。で、物を整理したのですが、捨てようかどうか悩みました。
サッカー好きの人なら、わかる方もいると思います。イタリアはセリエAの名門、ユベントスのユニフォーム!・・・の偽物。大学の卒業旅行、サッカー観戦inイタリアのお土産です。

このユニフォームを着ていた人は、イブラヒモビッチ選手。今は同じくセリエA、インテルに移籍して活躍中の、スウェーデン代表FWです。
でも欲しかったのは、彼のユニフォームじゃないんです。元チェコ代表MF・ネドベド選手。チェコの大砲とも称される強烈なミドルシュートに魅せられ、以前からファンでした。数あるセリエAの試合からユベントスの試合を選んだのも、ネドベドを間近で見たかったからでした。ユニフォームを買って帰ることも、旅行前から心に決めていました。

が、オフィシャルショップで買おうと思ったら閉まっていたんです。
しかも、スタジアムの周りを取り囲むように並んでいる出店でも、全部売り切れだったんです。出店では本物そっくりに作られた、いわゆる海賊版のユニフォームが売られています。海賊版ですから、安いし大量生産されて店中びっしり商品が詰まれているんですが・・・愛しのネドベドだけいなかったんです。
そして、ここまで来て手ぶらで帰れるものか!もう誰でもいい、とにかくユニフォームを!と、手にしたのがこのイブラヒモビッチでした。

特に思い入れもないんですが、1000円だし、フットサルにでも着ていていけばいいと思っていました。ところがこれが物凄く似合わない。。なので、帰国以来3年間、一度も機能を果たすことなくオブジェとして飾られています。眺めて楽しんでいるわけでもなく、正直、いるのかと言われれば、いらないと思います。
就職で仙台に来る時に捨てようかとも思ったんですが、せっかくの旅の思い出ですからね。なんか、捨てられなかったんですよね。
今度の引越しでも多分捨てられないんだろうな。やっぱり思い出は大切ですからね。


次は金澤アナです。先輩、出番です!!


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