「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

どうしても捨てられないもの

(2008/03/13)


私がこの3年間で、どうしても捨てられなかった物は、「使い終わった携帯電話たち」です。写真の左から赤・白・ピンクの順に仙台で使ってきました。(ピンクは現在使用中★)

機種変更時にリサイクルに回すか持ち帰るか聞かれると思いますが、皆さんはどうしていますか?

写真などの画像、ダウンロードした着うた、そして何よりもやりとりしたメールたち…落ち込んだ時にもらった励ましの言葉、嬉しい報告、「おはよう」「今何してる?」「天気いいね~」など、とりとめの無い会話のようなものまで
携帯電話にはその時その時の思い出がこれでもか!という位詰まっていて、私はとてもとても手放せないのです。

今はものの数分でCD-ROMにデータを移し替えられるよ~!とよく言われますが、メールが携帯から一度出てしまうと、温かい気持ちのこもった手紙から単なる「電子情報」なってしまう気がして、なかなかリサイクルに出す気になりません。携帯を触って確かめられる手触りと言うか、何と言うか。

しかし!!

去年取材で知ったのですが、廃棄される家電製品などの中には貴重な資源が眠っていて「都市鉱山」と例えられるそう。携帯電話からは少量ですが金や銀、銅、パラジウムやプラスチック樹脂などレアメタルと呼ばれる資源が回収され、新たな製品へと生まれ変わるのです。こうした過程で生まれた1億7千万円相当の金塊を目にした時は衝撃でした~。
ちなみに日本の「都市鉱山」に眠る金は6,800トンで、世界の埋蔵量の約16%にあたるとか…!すごい!

最近は毎朝のアラーム機能に使われるだけの携帯たち。
金塊になりたい?このまま私の手元にいたい?
う~んやっぱり悩んでしまいます…(><)

さて、次の水上アナは私も溜め込んでいるアレが捨てられないそうです。

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