「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
私の新人時代
寺田 早輪子
(2008/04/07)
出射アナはじめ、会社で、「ねえさん」と呼ばれている寺田です。先輩にも、「ねえさん」と呼ばれ、たまにメールでは「姐さん」とも…。ちなみに、4つ年下の弟は、「ねえちゃん」と呼んでいます。
そんな「ねえさん」にも、やはり新人時代はあったわけで…。
私は、1999年にアナウンサーになりました。20世紀です。今年4月で、アナウンサー10年目に突入。当時、女性アナウンサーは人気の職業で、入社面接の控え室は、どこの社に行っても、特に、一次、二次面接では、きっちりスーツを着て、キレイにメイクをした女子であふれかえっていたものです。
先日、「今も女性アナウンサーは人気の職業なのだ」と感じた出来事がありました。同じ福島出身の大学3年生の女の子が、仙台放送にOG訪問にやってきたのです。今、大学新卒の就職は、学生有利の「売り手市場」。アナウンサー以外の求人も多分にあるのに、彼女は開口一番…、「アナウンサーにどうしてもなりたいのです!アナウンサー以外の職につくことは、考えられません!!」と話したのです。
そんなに「なりたい」アナウンサーという仕事とは、いったい彼女、そして、アナウンサーを目指す学生たちに、どう映っているのでしょうか?
TV画面に出る以外の、地味で、切なく、苦しい、下準備の作業もあるのですが…。
それでも、『表現する仕事』は、実に楽しいのです。アナウンサーとして言葉を発することは、絵を描いたり、文章を綴ったり、楽器を弾いたり、写真を撮ったりすることと同じだと思います。
他の誰でもない、自分だけの表現ができれば、とても楽しい仕事です。アナウンサーって。
入社したばかりの頃は、ただ間違えずに読むことで精一杯でした。「表現する喜びを噛みしめる日」が来るなんて…、思ってもみなかった。
アナウンサーを目指す学生のみなさん!いつか一緒に、「表現する喜び」を味わいましょう!
ワインでも味わいながら…( ̄▽ ̄ )
続いては…、「先日、一緒に飲んだワイン、美味しかったネ!」…早坂アナです。