「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

私のひとり暮らし
金澤 聡
(2008/04/25)


私が初めて一人暮らしをしたのは、今から十数年前。
高校卒業後、前途洋々たる夢を抱いてウキウキでハイテンションで……

ではなく、大学受験に失敗し浪人生活を送るための一人暮らしでした。
親元を離れて、自分を厳しく追い込んで大学受験を成功させようと思い、東京の大手予備校に通いました。
ある意味、悲壮感たっぷりの東京デビューでした。

しかし、勉強を追い込むどころか、食事に洗濯にと家事に追い込まれました。
予備校の授業中に、きょうの晩御飯はどうしようかとか、布団を干してくればよかったとか、洗濯物がたまったとか、勉強に集中できなかったことが多々ありました。
しかも、一人暮らし=自由です。自分の裁量ひとつでどうにでもなります。
テレビを見続けても誰も叱ってくれる人もいませんし、朝食を食べずに出かけても「味噌汁だけでも飲んでいきなさい!」と言ってくれる田舎の母の声も聞こえてきません。
とにかく初めての一人暮らしは、自分を律するのに相当苦労したのを覚えています。
改めて両親への感謝を感じました。大学入学後はその気持ちも薄らいでいったような…ん~…モゴモゴ…

初めて一人暮らしをされる方、とくに男性は、朝食と布団を干すのを忘れずに。
これを守ればたぶん健康でいられると思います。自戒の念をたっぷり込めて…

次回は、水上アナウンサーです。たぶん社会人になってから一人暮らしを始めたのではないでしょうか?


戻る

アナウンサーTOP
HOME