「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

みどりと言えば

(2008/05/26)


私にとってみどりといえば・・・美登利でしょう!

明治の小説家、樋口一葉の『たけくらべ』という作品をご存知でしょうか?

14歳の少女、美登利との少年藤本信如の淡~い恋物語です。
映画や舞台化もしている作品で、ファンも多いのではないでしょうか。

『たけくらべ』と私の出会いは実は漫画の「ガラスの仮面」なのです。
知る人ぞ知る名作(!)のこの漫画で主人公北島マヤが演劇コンクールの場面で美登利を演じます。
『たけくらべ』は素朴ながらも、なんだかせつない気持ちになれる作品なのですよ。

とても印象的だったこの『たけくらべ』
大学の卒業論文の題材に選ぼうか迷っていたほど好きでした。
がしかし・・・

物語の終盤、結局2人の恋は叶わなくそれぞれの道を歩みます。
胸が締め付けられるような、切なく、ちょっと悲しい気持ちになってしまうこの『たけくらべ』と1年以上も向き合うのは悲しいなぁと考えてしまいました。

主人公の心理状況を読み解くのが好きだったはずなのに、あまりに大好きな作品だったので思い入れが強すぎたようです。
結局、歌舞伎をテーマに卒業論文は書きました。

今20代半ばになった私なら、あのやるせない思いになる『たけくらべ』の世界にどっぷりつかるのもいいかもしれないなぁ・・・と思う今日この頃なのでした。うふふ。

さてお次は、寺田アナです。
この2ショット写真多すぎでしょうか・・・。

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