「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

一度訪れてみたいあの場所

(2008/07/23)


昨年度末に卒業旅行に行きました。イタリア、ドイツ、オーストリア、ニューヨーク、グランドキャニオンなどなど。
かなりたくさん行きましたが、行きたかったのに唯一行けなかった場所がありました。それはイタリア南部、地中海のナポリ湾に浮かぶカプリ島です。イタリアの観光パンフレットの中には、表紙のすぐ裏に載せているものがあるほど、近年注目が集まっている観光スポットですが、その名を一躍有名にしたのが島にある『青の洞窟』です。

ナポリ湾にひっそり口を広げる青の洞窟には、海から手漕ぎボートで入ります。洞窟の入り口は小さなボートの上に寝そべらなければ入れないほど狭いものです。しかし、奥にはナポリ湾のコバルトブルーと地中海を照らす太陽が作る、碧色にきらめく世界が広がっています。
"世界一神秘的な洞窟"としてフジテレビの番組「世界の絶景100選」で紹介されたのを見た瞬間、行って見たいと思いました。
ところが少し波が立っただけで入り口が飲み込まれてしまうため、海の穏やかな日でなくては中に入れません。夏だと高確率で洞窟に入れるようですが、卒業旅行シーズンの冬の地中海は荒れることが多く、せっかくカプリ島に行っても青の洞窟までの船すら出ないことが多いというのです。
結局、旅行同伴者が「そんなんじゃ嫌だぁーい。゚゚(>_<)゚ ゚。」と言ったため、カプリ島は旅行プランから外してしまいました。この青い奇跡にはなかなかお目にかかることができません。

それでもイタリアの各有名都市を訪れることができました。写真のピサの斜塔では塔内にある螺旋階段を昇っていくため、左に傾いていたはずがグルっと半周するといつの間にか右に傾いているため、危うく酔ってしまうところでした。
ミラノではサッカー・セリエAの首位決戦「インテル・ミラノ対ASローマ」というビッグカードを観戦することができ、こちらは本場の迫力にバッチリ酔いしれました。
このイタリア旅行は父と二人での列車旅行という特別な旅だっただけに、これまでの旅行の中では最も思い出深いものでした。
もし夏にまたイタリアに行ってローマ~ナポリ~カプリ島を旅することができたら、自然と頭の中を駆けめぐる卒業旅行の思い出に浸りながら、"世界一神秘的な洞窟"を楽しめる気がします。

地中海のカプリ島の次は、林さんが南のアイランドのお話です♪

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