「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

ふるさと
寺田 早輪子
(2008/08/07)


岩手・宮城内陸地震。6月14日の発生から、もう間もなく2カ月が経とうとしています。
被災された栗駒耕英地区の方は、「避難所では長く感じた時間も、『もうすぐ、2カ月』と言われると、あっという間だった気もする。」と話していました。
あの日。栗原のみなさんの「ふるさと」、栗駒山は大きな被害を受けました。高い木々までも巻き込んだ土砂崩れ…、分厚いコンクリートまで引きちぎられた地割れ…。「ふるさと」の景色が一変してしまったみなさんのお気持ちは察するに余りあります。

深く傷ついた栗駒山ですが、地震前と変わらず、山の恵みを生み出しているのを、取材で見つけました。
栗原市花山の道の駅『自然薯の館(じねんじょのやかた)』では、栗原市内で被災した生産者が、毎日、野菜を畑から収穫し、店先に並べています。トマト!大根!葉わさび!ジャガイモ!キャベツ!…、どれも市価より安い値段です。
しかし、花山温泉郷では、旅館の建物が大きな被害を受け、休業を余儀なくされています。道の駅を訪れる客も激減。売り上げは、前の年の30%に…。
ただ、道の駅のある地区には、避難指示も、勧告も出ていません。被災した生産者は、野菜が売れないと、つまり、収入がないと、生活再建できません。
花山が立ち上がるきっかけの一つは、道の駅にあります。
新鮮な野菜を味わいに、そして、栗原の皆さんを勇気づけに、花山の道の駅に、是非、お越しください!

★写真(上)花山で、ジャガイモやトウモロコシなどを生産している千葉益雄さん(70)。
仙台で開催された「栗原元気物産市」の様子を取材させていただきました。春ではなく、夏の今が旬の「唐竹」の煮物をご馳走になりました!ホッとする味で美味しかったです!
★写真(下)イワナの串焼きを持って、私と一緒に写っているのは、道の駅「自然薯の館」の三浦店長。このイワナを養殖している野口さんは、仮設住宅からイケスに通っていらっしゃいます。臭みがなく、香ばしい山の味、美味しかったです!
★今月9、10日 JR仙台駅2階コンコースで「栗原元気物産市」開催!是非、お出かけください!!

続いては、東京都代表・早坂アナです。「心のふるさと」について。どうぞ( ̄▽ ̄ )


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