「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
ふるさと
(2008/07/28)
7月ももう終わり、夏休みですね!8月はお盆もあって帰省シーズン。両親と、祖父母と、故郷でゆったり休まれる方は多いはず。ってことで新テーマは『ふるさと』です。トップバッターは私、神奈川県出身、板垣です。先日ふるさとの牧場で牛乳を一気飲み・・・ではないです。先日取材で伺った大崎市鳴子の東北大学農学部フィールドセンターでの1枚です。
僕の場合、ふるさとは3つあります。1つは大学まで過ごした神奈川県。1つは両親の実家、関西。そしてもう1つが、韓国ソウルです。4歳から6歳まで、父の転勤で住んでいました。ハンガンマンション、ソウル市中心部から少し離れた静かな住宅街です。期間にしてはさほど長くないですが、向こうの学校にも通って物心つくまで育った場所です。今でこそ韓国と日本は、交流の深い関係ではありますが、20年前はそういうわけにはいきませんでした。日本語なんて通じません。父によれば、日本人の乗る乗用車にバスが衝突する事故があったそうなんですが、日本人が運転していたとわかるや否や、その日本人は責任を強く追及された、なんて話もあったそうな。幼いながら、友好的とは言えなかったと思います。そんな中で生活を築く両親は、本当に大変だったと思います。
そして韓国では、僕の人生を左右する出来事もありました。日本人の友達の家(マンション4階)に遊びにいった時、誤って窓から転落してしまったんです。4階の窓から、まっさかさま。奇跡的に大事には至らず、御覧のようにピンピンしています。もし打ち所が悪かったら、このアナログもあったかどうか…
たった2年間でも、大変なことも楽しいこと、たくさんあったわけで、板垣家は韓国に特別な思いがあります。大学2年の時には初めて家族で帰省しました。当時住んでいたマンションはそのまま、町並みは昔の面影があり、タイムスリップしたようでした。ただ市内中心部は高層ビルが立ち並び、驚くほど都会に。何よりお店の人が日本語を流暢に話しますし、日本のCDが売られていたりと、日本の文化を随所に見ることができて、嬉しくも信じられない思いでした。
またいつの日か家族で訪れたいものです。さらに発展しているんでしょうか。当時住んでいた街だけは、そのままの姿が残っていて欲しいものです。
次はふるさと一番のべっぴん?梅島アナです。