「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

怖い話
林 佳緒里
(2008/08/13)


いわゆる怖い話が思い浮かばないのでこのお話でお許し下さい。

丸ごとキャベツを前に一言、「外側は"こわい"から食べなくて良いよね?」
日常の中でこう話すことありませんか?意味としては"固そう"なのでということです。
ふるさと・茅ヶ崎にいたときからこう表現することがありました。(ただこの言い回しは茅ヶ崎だけで使われているわけではないと思いますが)。さらに"こわい"を"疲れる"という意味で使う地域もあるそうです。
"こわい"一つとっても恐怖の"怖い"もあるし様々です。あっ!浅見さんに教えていただいた「まんじゅう 怖い」というのもありました。
つまり、日本語は何と奥深いことでしょうというお話です。

意味合いが違うかもしれませんが、例えば"漬物"は"おこうこ"、お茶が急須の注ぎ口から垂れる様子は"尻びく"、"柔らかい"を"やわい"と言ったり、一つの事象を表現するのもいろいろです。

でも一方で、日本語の複雑さゆえ、英語しか使えない人達もいます。盲導犬、麻薬探知犬などいわゆる使役犬の訓練士さん達です。
例えば「シット」!日本語だと「座れ」や「お座り」「座りなさい」など表現様々。これでは犬が混乱してしまうというわけです。だから訓練士さん達は、数十もの英語を使って訓練を行います。それを理解する犬も素晴らしいですが・・・。
★写真は、仙台生まれの盲導犬候補「アーリー」。パピーウォーカー林さん家族のもとを今月10日巣立っていきました。盲導犬になるための訓練が始まります!頑張れアーリー!

宮城にも素敵な地域言葉がたくさん。言葉はその地域を映す鏡。これからもいろんな言葉に触れていきたいと思います。

お次は広瀬君です。イラクで怖~い体験をしたそうです。

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