「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

ツキ(月)にまつわる話
金澤 聡
(2008/09/01)


小学校低学年の頃だったと思います。
近所に住んでいた幼なじみの『てっちゃん』と学校帰りの30分間、色んな"論争"を繰り広げていました。
例えば、アニメのガンダムは実際にロボットとして開発できるのかどうか?開発できたとしたら実際の戦闘に役に立つのか?とか、サンタクロースが存在するとしたら、移動手段は本当にソリなのか?トナカイの足からジェット噴射されるのでは?などお互いに一生懸命に持論をぶつけあっていました。二人とも発想としては相当奇抜でしたが…。

その"論争"の中の一つに、月にうさぎはいるのか?そもそも生物はいるのか?というお題目がありました。
私は絶対「存在する」派でした。根拠はもちろん全くなかったと思います。月も地球と同じように丸いのだからうさぎぐらいは住めるだろう、そのくらいの論拠だと思います。
果たしてどうなのか、ならば満月の日に月を見て調べようということになり双眼鏡で検証することにしました。
"論争"してきたお題目の中で初めての検証体験だったと思います。
満月の日。まずは二人とも肉眼で月を見ました。どうみても月の模様(クレーター)がうさぎには見えませんでした。ですので、うさぎ存在論は却下されました。次に生物存在論ですが、双眼鏡で検証しました。双眼鏡では生物の存在は発見できませんでした。結果、私の意見は却下されました。望遠鏡の存在を知っていれば、また違った結果になっていたかも…ないですね…。
月にはロマンがあります。男にもロマンがあります。お菓子にはマロンがあります。すいません。食欲もいいですが、ロマンの秋もいいかなと思い、こんなエピソードを書いてみました。
ちなみに写真で持っているのは三日月ではありません。あたりまえですね…。うりです。

次回は、林アナウンサーです。どんなツキのエピソードでしょうか?そこにはロマンがあるのでしょうか?


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