「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
私のイチおし・映画編
(2008/10/21)
レンタルビデオショップ「ITAYA」。年中無休で開店しております。出射さん、またのご来店、お待ちしております。
私の部屋の棚に並ぶは200枚近くのDVD。どれもこれも、心底買いたいと思って集めた名作、イチ押し映画なわけで、その中から1つ選出するというのはなかなか難しい作業です。
個人的に、久々にレオナルド・ディカプリオのヒット作品、『ブラッド・ダイヤモンド』?不朽の作品『ローマの休日』?侮れない韓流『殺人の追憶』?子供に見せたい映画No.1のジブリシリーズ?挙げだしたら切りがありませんね。
得意の話題であるはずが、悩みに悩みました。写真はその悩みを表現したつもりです。
悩みぬいた末、出た結論は、アニメです。『うしろの正面だあれ』。子供の頃から心に残っている映画です。皆さんご存知でしょうか。
舞台は太平洋戦争下にある日本。主人公は8歳の少女かよ子。故 林家三平夫人、海老名香葉子さんの実体験に基づいたお話です。あらすじを書きたいところですが、何も情報がないまま、映画を観て頂きたいと思います。
同じく戦争を題材に、子供を主役に立てた作品に、有名な『火垂るの墓』がありますね。あれほど悲哀で、琴線に触れる物語はないと感じた方はたくさんいらっしゃると思います。
が、是非、『うしろの正面だあれ』を見てください。
同じ題材、同じ年頃の主人公、しかしながら、私達に訴えかけるものは、全く異なります。一言で言えば、生きていく勇気が沸いてきます。死の悲しさよりも、強く生き抜く姿に、感動します。私は『うしろの正面だあれ』の方が、断然好きです。
私が初めて見たのは小学校3年生の時、テレビの前、母と姉とともに大号泣。以来TV放映はほとんどされてないと思います。大学生になってビデオ屋で借りてみたら、大号泣。なぜこんなにも泣けるのか、書きたくて仕方ない。しかしストーリーに触れることは書けません。とにかく、一度観て頂きたいと思います。
…長くなってしまいました。出射さんの言うとおり、映画になるとどうも熱くなってしまって。押し付けがましくなりましたが、ビデオ屋でふと、少しでも私の話を思い出したら、探してみてください。さて次は、金澤アナです。もしかしたら、私なんかより、膨大な数を観ているかもしれません。先輩のイチ押し、気になります。