「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

私のイチおし・読書編

(2008/11/14)


立川談四楼師匠から、立て続けに、親の敵を討つような勢いで、3冊の本が贈られてきました。
立川談四楼といえば、わが国では・・・・・そうじゃないですね。
談志師匠が立川流を創設してから初めて出した真打ちであります。立川志の輔・立川談春・立川志らくを立川流三羽烏といいますが、あるいは、立川談笑を入れて四天王なんていうことをいいます。
その三羽烏や四天王の兄さんなのですよ。相当な方です。作家、小説家、エッセイイスト、著述家、随筆家、評論家、大学講師、俳人といろんなお仕事をもっています。
しかし、落語は正統派。「浜野矩随」「柳田格之進」なんぞは評判が高いのです。

さて、その3冊の著書です。
「シャレのち曇り」所謂、本のフンドシから紹介しますと、入門からの前座修業、若気の恋、売れない焦燥、真打ち昇進、ライバルとのすれ違いなど、芸人も心情を可笑しくも切なく描いた連作小説です。ということになります。新入社員へお薦めします。

「師匠!」落語家師弟の情を綴る傑作短編集。
結構泣ける話が詰まっています。「先立つ幸せ」「はんちく同盟」はぐっと来ますね。

「一回こっくり」一回こっきりの人生を落語に掛ける男の悲喜こもごも。江戸が舞台の新作落語も。
談四楼師匠の気持ちが入っています。
いずれも、文章が上手いです。立川流の噺家さんは、みんな文章が巧みです。

「イチおし」でしたね。今回は「サンおし」にしましょうか。

このテーマ最後は、幸太郎好きの佐藤拓雄アナです。




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