「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
私のイチおし・読書編
金澤 聡
(2008/11/05)
「卵が先かニワトリが先か」
素人の考えなので以下ご了承ください。
サッカーの話です。チームを勝利に導くには、個人を重視するか、システムに力点を置くか。
『個人が先かシステムが先か』 サッカーファンの皆さんはどちらでしょうか?
野球の場合、特にメジャーリーグの場合、選手の成績はもちろん、個人のプレー、例えば野手の守備力までも数値化しようと熱心に試みているようです。(どう計算するのかはさっぱりわかりませんが…)
野球はポジションの役割や打撃の結果が明確なのでデータ化へのアプローチがしやすいスポーツの一つだと思います。
しかし、サッカーはピッチに描くデザインが同じになることは絶対にありません。
システムといってもチームによっては4-4-2だったり4-3-3だったり、しかも試合が始まってしまえばポジションは流動的ですし、個人にいたってはパスやシュートの精度、守備力はその状況によって全然違います。ポジションごとに能力を数値化するのは困難だと思います。不確定な要素満載、そして個人の得手不得手の能力ばらつき満載のサッカーだからこそ、「卵が先かニワトリが先か」、『個人能力が先かシステムが先か』になるのだと勝手に思ってます。当然、システムだけでは勝てないし、個人能力だけでも勝てないと思います。
巷間にわかにシステム論が花盛り。システム議論は、サッカーを別の角度から見ることができより観戦が楽しくなると思います。野球は好きだけど、サッカーはちょっと…という方にもシステム観戦はお勧めです。
たくさんサッカーの戦術・システムに関する本はありますが、最近読んだこちらをお勧めします。
『サッカー戦術クロニクル トータルフットボールとは何か?』(西部謙司/著 カンゼン)
『4-2-3-1 サッカーを戦術から理解する』(杉山茂樹/著 光文社)
次回は出射アナウンサーです。どっちが先ですか?ニワトリ?タマゴ?そんな話ではなさそうです。