「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
2008年総決算
(2008/12/24)
年末恒例、ことしも「第九」で締めくくり!という方も多いと聞きますが・・・・・・・
暮れは、やっぱり「芝浜」で聞き納め!という方も多いのです。
わたくしの2008年の総決算は、「芝浜」でした。
落語「芝浜」は、落語の祖・三遊亭円朝が創作、三代目桂三木助が十八番として人情噺です。
{魚屋の勝五郎、腕はいいが、大の酒好き、酒に溺れ、仕事をもう何ヶ月も休んでいる。釜の蓋が開かない。ある朝、女房に起こされ、しぶしぶ浜の問屋へ。浜で一服していると、波打ち際に見えたのが革財布。中には大金が。これはまた飲めると友達呼んで、どんちゃん騒ぎ。翌日また女房に仕事に行ってくれと起こされる。芝の浜で拾ってきた、あの金があるだろうと勝五郎。浜にも行っていないのに、そんな金あるわけないだろう、金を拾った夢をみたんだと女房。そんな夢をみたのか、と勝五郎。以後酒をやめ、仕事に精を出す。店ももてるようになった三年後の大晦日。女房が、革財布を見せる・・・}
昨今では、落語立川流家元・立川談志師匠が、どう演じてくれるかが落語界の一大事にもなっています。
先日、ラジオのある番組で、いつもはこの番組の最後は談志師匠の小咄で締めるのですが、何と!なんと!
ナント!その日は「芝浜」の下げをやってくれました。「飲んじゃイヨ」「うん 飲もう」・・・・・・・「よそう、また夢になるといけねえ」いやあ、思いもかけずの「芝浜」でした。夫婦の会話にリアリティーがあるのです。いやあ、感激でした。家元ありがとうございます。
そんなラジオの放送から何日たったでしょうか。仙台での独演会で、立川談春さんが「芝浜」をかけてくれました。
今年、東京・歌舞伎座で「談志・談春親子会」を打ち出した談春さん。
歌舞伎座での落語会はこれまた巷で大きな話題にもなりました。
この時も実は、談春さん「芝浜」だったのですが、仙台での高座の出来は、素晴らしいものでした。語りに語った、たっぷりの50分間でした。時期が時期だけに期待はしていたのですが、やってくれました。
打ち上げでも喋りまくっていた談春さん(写真右)
ありがとうございます。
お次は佐藤拓雄アナ。
今年も観ました・・・・・・・・・