「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
かつてお年玉で買ったもの
金澤 聡
(2009/01/13)
小学生のころのお年玉の使い道は、貯金でした。
お年玉は、自分が将来大成するための資金として貯めておくものだと思っていました。
どのくらい貯まったかグラフにして机の脇の壁に貼っていました。
誰から教わったのか、自発的にそうしたのか覚えていませんが、この教えを金科玉条としていました。
しかし…
小学6年生のとき突如訪れた『ラジコンカー』ブーム。
ジープ型のラジコンカー"ウイリーウイリー"、オフロードカータイプの"ホーネット"などなど子供心を魅了するラジコンカーが続々登場。
ラジコンカー百花繚乱の時代。
私の将来大成する夢は一気に瓦解。
大晦日に除夜の鐘の意を教わったばかりなのに激しい物欲の煩悩が顔を出し、初売りの日にお年玉を握り締めおもちゃ屋さんに直行。
オフロード型の"グラスホッパー"を購入。その日以降、貯めていたお年玉はラジコンのオプショングッズに変わっていきました。
机の脇のグラフの上に、ラジコンカーのポスターを貼る始末。学校から帰宅後はラジコンに没頭。
そして、去り行くブーム。諸行無常。
ほこりをかぶったラジコンンカー。ラジコンのポスターの上にはビックリマンシール。
そりゃ、大成しませんね。
ブームに乗るといつか弾けます。バブルしかり、サブプライムしかり…。
今年は堅実に歩きます。遅れましたが、新年のご挨拶です、今年もよろしくお願いいたします。
次回は、堅実そうな林アナウンサーです。たぶん堅実です。たぶんではなく堅実です。きっと。