「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
寒い日のお仕事
(2009/01/27)
1月14日にどんと祭に参加しました。
この日は運よく晴天だったうえ、御参りも順調に進みました。おかげで、朝にシャワーを浴びた後、キンキンに冷えたジーンズをきゅっと穿く時に比べれば、耐えられない寒さではありませんでした。
さて、鍵を持たずに家の外に締め出されることってありますよね?私は今年に入って、数年ぶりにやってしまいました。
時刻は23時。翌朝は朝ニュースの担当で、できれば早く寝たい状況。ちょっと外に出るだけだからと素足にサンダル姿。手ぶらで、財布も携帯電話もなし。外では激しい雨が積もった雪をグショグショに。
こんな状況です。
それで、まずはマンションの入り口に書いてあった、管理会社の番号に電話しようとコンビニを目指すことに。
1軒目では、全身びしょ濡れで足を真っ赤に腫らした不審者に取り合ってくれず、2軒目へ。
ここでは何とか電話を貸して下さいました、がっ( ̄□ ̄;)!!
「この格好で家から閉め出されてしまいました。電話がないので貸して下さい」とお願いした途端、念仏を唱えるようにして記憶していた10桁の電話番号を失念。しかも、管理会社が去年のうちに替わっていて、この番号自体存在しない事に気付きました。
こんな状況なので方針転換し、会社へ。
アナウンス部ではびしょ濡れの不審者に、夜勤で社内にいらっしゃった原アナウンサーによる事情聴取が行われました。
「なんで、こんなことになったのか分かるように説明して!?」と原さん。
「夕方まで実家にいたんですが、実家はオートロックじゃなかったもので、つい…」という返答に、原さんも口をついて出てしまったのでしょう。
「つい?…」と力なくこぼした後、しばらく遠くを見ていらっしゃいました。
雪道で1時間以上も冬風に晒されましたが、なんやかんやあって無事帰宅できて一安心。今年一番の大仕事を終えたこの夜は、いつもよりグッスリと眠ることができました。
次は、私よりもたくさん寒い日を経験していらっしゃるでしょう。佐藤さんです。