「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
合格発表
金澤 聡
(2009/03/13)
15歳で初めて味わった人生の岐路。当時、高校受験は自分にとって大きなイベント。
合格発表当日。合格掲示板に自分の受験番号はあるのか。自分の目で確かめたい。
突発的に襲ってくる不安感、背を丸め視線を足元に落としながら受験した高校の正門まで緊張の足取りで近づきました。
すると前方から友人の声が。
「金澤の番号あったよ」
自分の目で確かめることなく合格を知りました。
19歳のときに味わった人生2度目の岐路。一浪していたため、これが背水の陣。大学受験は自分にとって大きな壁。
今回、合否は通知書を郵送してもらい確認することにしました。通知書にサクラサクはあるのか。自分の目で確かめたい。
郵便配達のバイク音。家の呼び出し音が「ピンポーン」 もう浪人はできない。祈るように自分の部屋を出て階段を下りていきました。
すると母親の声が。
「合格していたよ」
今回も自分の目で確かめることなく合格を知りました。
意外と人生の岐路なんてこんなものです。
次回は林アナウンサー。そこには、劇的な合格発表が!!!!!あるかもしれません。