「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

合格発表

(2009/03/09)


合格発表!ありましたよ、ええありましたとも。
掲示板に張り出された自分の番号をみつけた時のあの喜び。歓喜の声をあげて涙を流しながら母親と抱き合う…忘れられません!。
…って、ん?…あれあれ?あったかな?

と言うのも、いわゆる掲示板に張り出されて合否を確認する受験は私は高校受験の時のみ。文化祭を見に行って絶対ここに行こう!と固い決意をした第一志望の大学付属の高校です。受験番号は「2194」、語呂合わせで、そう○○高校「に行くよ!」

その発表日は電車を一時間ほど乗り継ぎ両親と私の3人で見にいきました。父のスーツのポケットには厚い封筒が入っていて、合格していた場合その場で収める入学金がきちんと用意されていました。準備はバッチリ!受験番号の「2194」ただそれを見つけるだけ。

まだ寒い2月、最寄り駅を降りて3人で歩いた15分間。
「あれだけやったから絶対大丈夫、当日の手応えもあったし今日はただ掲示板を見に行けばいい」
そうは思っても心臓はドクドク脈打ち、はやる気持ちが前へ前へと足を進めます。両親と並んで歩いていたはずがいつの間にか5m、10m先行してしまうのです。

早く結果を知りたい!でもこれでもし落ちていたら…
木製の掲示板に貼られた白い紙の上に合格者の受験番号の羅列が見えます。体全体、指先までもが心臓のように感じられ、握り締めた受験票は汗でシナシナに。2194、2194、2194…!!! 果たして私の受験番号は?

「あっ!!あった」
…え?
「あったよ英里奈!2194 !!」
…って、えええええ~~( ̄□ ̄;)!!!!!
そう、私よりも母親が先に見つけてしまい、なぜか私よりも先にキャーキャー喜んでいるのです。
母上…あたしゃ自分で見つけて喜びたかったのに…
喜ぶ母の隣、嬉しさいっぱい、切なさいっぱいの複雑な15歳の春でした。ですからいわゆるコマーシャルなどで見る「合格発表」は私も体験しておりません。
あしからず。

さてデスクが隣の同期・早坂アナは、いわゆる合格発表を経験しているのでしょうか?

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