「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

デビュー
寺田 早輪子
(2009/03/25)


私のデビューは、1歳の時。
両親が共働きだったため、私は1歳の赤ちゃんのころから保育所に通っていました。
家族以外の人々と接する、いわば「社会」へのデビューが、1歳でした。

いわき市鹿島町の「ひまわり幼児園」。私の『第二の実家』です。
『第ニの母』は園長の長久保由美子先生。
私は「ひまわり幼児園」入園第1号でした。

私が小学校に上がる時、長久保先生に渡されたノートがあります。
それは、長久保先生が、私が入園してから毎日、撮ってくださった写真を貼り、その日の出来事を手書きで綴ってくださったもの。

朝の8時から夜7時まで仕事をしていた母は、このノートのおかげで、赤ちゃんだった私の一日が手に取るように分かったに違いありません。

印象深いのは、お昼ごはんが『お子様ランチ』だった、私が3歳くらい?のある日のメモ。

『サワちゃんは、どうしても「お子様ランチ」と言えず、「おこさらまんち」と言う。
「お子様ランチだよ!」と教えても、「お・こ・さ・ら・ま・ん・ち!」と元気に返される。』

長久保先生…、そんな早輪子も、アナウンサーになれました。

第1号の私の入園から30年。
「ひまわり幼児園」も、この春で閉園するというお便りが届きました。

長久保先生!お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
母は時々「仕事ばかりしていたから、早輪子には寂しい思いをさせた」と話すことがありますが、「寂しい思い」なんて、本当に記憶がありません。

それもこれも、何もかも、やさしく包んでくださった長久保先生のおかげです。
心から、ありがとうございました。

★写真は、3月13日(金)、東京・お台場での「FNSアナウンサー大賞表彰式」。
「ナレーション部門 ブロック賞」受賞しました!!
隣りは、番組部門で受賞した新潟総合テレビ・市野瀬瞳アナウンサーです♪

あすは、板垣アナウンサーです。板垣さんのアナウンサーデビューは…、良かったよ~。新人アナとは思えない落ち着いた雰囲気が、良かったよ~!

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