「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

春といえば
林 佳緒里
(2009/04/14)


春になると心も服装も軽やかに…。素敵な季節がやってきました。我が家の庭でもチューリップやムスカリが花をつけ春の装いです。

春といえば、新しい生活が始まる時期。私が2年にわたって取材してきた犬"アーリー"もこの春から新しい生活が始まりました。

アーリーは、盲導犬候補の犬。2年前の8月、初の仙台生まれの盲導犬候補犬として誕生。その後1歳になるまで仙台の飼育ボランティア(パピーウォーカー)のもとで育てられました。と~ってもやんちゃで可愛い~アーリー。あっ!男のこです。
去年8月からは横浜、そして今年に入って仙台で盲導犬訓練を受けてきました。指示語は全て英語、横断歩道や階段も安全に誘導できるよう訓練されます。優秀すぎます!

とにかく人懐っこく、ハンサムなアーリーですが、子供や興味をひかれるものが現れるとそっちに気を取られてしまう!視覚障害者の安全な誘導が求められる盲導犬にとってはあってはならないこと。結局今年2月、盲導犬には向かないと判断されてしまいました。私としてもとても残念な結果でした。

盲導犬になれなかった犬は果たして…?実は、一般家庭(キャリアチェンジボランティア)に引き取られるケースが多く、アーリーも福島県いわき市のお宅でこの春から新しいスタートをきることがきまりました。(★写真★)
とても優しいご夫妻のもとで普通の家庭犬として暮らすアーリーは何とも幸せそう。こうなる運命だったのかもしれませんね。

2年間の取材を通して、盲導犬になる厳しさはもちろん、それを支えるボランティアの方々の存在の大きさを知りました。「一頭でも多く盲導犬を普及させたい」、これはボランティアの方々の共通の思い。

ボランティアは初心者でも大丈夫!皆さんの中で興味をおもちの方!是非参加してみてください。特に、子犬を1歳まで育てる"パピーウォーカー"が足りないようです。みなさん是非!!日本盲導犬協会仙台訓練センターが窓口です!

次は春にぴったりの名前「梅」ちゃんです。

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