アナ・ログ

若葉の頃に思う事

稲垣 龍太郎

2012/05/21

春の新緑の葉を見ると、神宮球場を思い出します。
最寄りの信濃町駅から神宮球場までの道のりでは
新緑の葉が連なる木々が日光に照らされて、とても美しいものでした。
その道を歩きながら、大学野球を観戦しに行くのが、学生時代の楽しみでした。

私は応援部ではありませんでしたが、
一時期、大学野球の応援サークルに所属していたことがありました。
好カードの最前列をゲットするため、始発列車で神宮に向かったことも。
年功序列なので一番下っ端が先に行かないといけないのです。
ただ、チケット売り場の最前列には先輩の姿が・・・。

先輩「遅い!なにやってんだ!」

稲垣「すみません!でも、先輩いつから並んでいるんですか。自宅の最寄り駅一緒ですよね。」

先輩「深夜3時に試合が待ちきれなくて眠れなくて・・・(8駅分)歩いてきたよ。あははは」

稲垣「・・・そうなんですか(汗)」

そんな先輩方とともに、応援席で声を枯らしていたため、
日差しの強い時期には日焼けで顔の皮膚が全てめくれてしまったこともありました。

そういえば、県内でも春季高校野球が始まり、
その後には夏の甲子園に向けた県大会もありますね。
去年初めて夏の県大会を取材に行ったとき、日焼け止めを用意していなかったため、
顔を真っ赤にして帰社した記憶があります。
夜のニュースを読む前に、
赤く染まった顔をファンデーションで肌色に戻すのに苦労しました。

若葉の季節ですが、そろそろ日焼け対策も始めなければ。
なんだか女子っぽいですが、大事なことなんです。

次は、日焼けとは縁遠そうなくらい肌が白い、梅島さんです。

五月晴れ

稲垣 龍太郎

2012/05/07

ここ数年、趣味といえばサウナ、岩盤浴、マッサージと…
完全にインドア人間になりつつある私ですが、春になり、すがすがしい晴天に恵まれる日も増えてきたので、
アウトドア人間になろうと、先日乗馬を体験してきました。
乗馬は、ダイエットにも効果ありそうですしね。

鮮やかな青空の下、馬に乗り颯爽と駆け抜ける私…
が理想だったのですが、早足で走る馬のリズムに、必死に身体を合わせる私。
これでも学生時代に何度か馬に乗ったことはあったので、多少の自信はあったのですが、すっかり感覚を忘れてしまったようです。

馬上では必死だったものの、晴天の下、馬に乗って走っていると、風を切る感覚や春の陽気を感じられて、リラックスできました。

あー、これからは5月になり、さらに温かくなるし、もっとアウトドア人間になろう!そう思いました。

しかし翌日、想像以上の筋肉痛に襲われ…結局は、サウナとマッサージで身体をほぐしたのでした。

次は、佐藤さんです。

2012年 春

稲垣 龍太郎

2012/04/25

春は出会いと別れの季節…といいますが、毎年、春が来るたびに実感します。

実家・大阪を離れ、初めて一人暮らしを始めた大学1年の春。それまでの関西弁の輪から標準語の世界に飛び込みました。
思いのほか関西弁が東京でウケることに気づき、調子に乗って遣い続けていたら、うっとうしがられ、大学デビューでつまずいてしまった2007年春でした。

東京から仙台に移り住んだ社会人1年目の春。これまで、私の大好きな「黄色い炭酸」を宿泊代として持参し、私の自宅を宿代わりにしていた友人たちともお別れでした。
ただ、宮城県でも新しい出会いがたくさんありました。
仕事で出会った方、飲み屋の大将、行くたびに、いつも励ましの声をかけてくださるクリーニング屋のおばさん。そして今年の春は、お世話になったスポーツ部の先輩記者さんが北海道へ。何度か現場でご一緒させていただいたカメラアシスタントさんが東京へ。
寂しい気持ちもありますが、4月には後輩も5人入ってきました。
いよいよ私も先輩ですね、しっかりせねば、そう想う2012年春なのでした。

次は、金澤さんです。

新たなスタート!

稲垣 龍太郎

2012/04/09

いよいよ1年目が終わり2年目を迎えます。
別れもあれば、後輩も入ってきて、
4月を迎えると「新たなスタート」という気分になります。
と、気を引き締めていたところ、
身も引き締めないといけないということに気づきました。

実は、先月体重を計測したところ、
去年の4月と比べて5kg増!?
こ、これは・・・。
社会人生活が始まったことにより、外食や出前中心の食生活になった結果、若者らしい容姿を失ってしまったのです。

そういえば、
最近、スーツの前ボタンを締めるのがきつくなってきたような・・・。
階段を上るだけで息が上がるような・・・。
湯船に入ったら、去年よりも溢れるお湯の量が増えたような(そんなのわかるのか?というツッコミは置いておいて頂いて・・・)

ということで、
2年目の新たなスタートを切るにあたって、
目標を立てました。
8月までに体重を64kgにします!
まもなく24歳の若者らしい体型を取り戻します。

次は、皮下脂肪が気になる私とは逆に
驚くぐらいスリムな飯田さんです。

ともに(3)

稲垣 龍太郎

2012/03/21

東日本大震災から1年となる3月11日、私は先輩の報道記者に同行して、東松島市野蒜の集中捜索の現場に行きました。

海岸沿いでは、警察や機動隊の方々がスコップや棒を使い、足場の悪い岩場を捜索されていて、岩の隙間を覗き込んだりしながら遺留品がないか、入念に確認していました。

陸地の方に目を向けると、入り口と土台だけが残っている神社など震災の爪痕が多く残っていました。

県によると、東松島市では3月7日時点で、58人の方が行方不明となっています。今回の捜索は、家族から要請のあった場所を中心に行われたということです。
海岸沿いでは礼服を着て、海を見つめていらっしゃる方もいました。
一人でも多くの方が、一日でも早くご家族のもとに帰れることを心よりお祈り申し上げます。

次は金澤さんの「ともにIII」です。

ともに(2)

稲垣 龍太郎

2012/03/14

先日、ニュース読みの練習で過去の原稿を見ていたとき、ある文章に目を奪われました。
「わかめをしゃぶしゃぶで味わいました。」

わかめをしゃぶしゃぶ!?わかめって、お味噌汁や酢の物にして食べるものではないのか!?しゃぶしゃぶって、お肉やお魚でするものじゃないのか!?
それはもう、わかめのしゃぶしゃぶってどんなものなのか気になって仕方ありませんでした。

そこで勤務終了後、旬の海の幸が味わえそうな行きつけのお店に行ったところ、なんと、私が訪れるのを待っていたかのように、ありました!
「わかめとたこのしゃぶしゃぶ」
早速頂いてみることに…

沸騰したダシにくぐらせると、深緑のわかめが何とも鮮やかな緑に!画像がないのが申し訳ないくらい、明るい緑色へと変化しました。
大将によると、サッとダシを通すくらいでいいのだとか。ポン酢につけて食してみると、歯応えがあり、口の中には磯の香りが広がっていきました。
塩気があるのでお酒にも合いますねー。

大のベガルタファンの大将にもっと話を聞いてみると、志津川で養殖されたもので、気候の関係で、今の時期しか取れない貴重なものだそうです。
震災の影響もあり、今年は例年よりも価格が上がっているということでした。

震災から1年…
私にとって仙台にやってきて1年、こうして宮城の文化を知る1年でもありました。
いも煮、茶箱、わかめのしゃぶしゃぶ…
今まで生きてきた中で知らないものに数多く出会った1年でした。
震災から1年ということは、まもなく私も2年目。
もう1年目も終わりですね。私自身ももっと前進しなければ。

次回のテーマは「ともにIII」です。
トップは柳沢部長です。

ともに(1)

稲垣 龍太郎

2012/02/17

あの東日本大震災から、まもなく1年が経とうとしています。
震災とほぼ同時に宮城県にやってきた私にとって、
震災前の宮城県の光景というのは、ごく一部しか知りません。

3年前、お金もない、免許もない真夏の学生時代にクロスバイク(スポーツタイプの自転車)で駆け抜けた、多賀城、塩釜、松島・・・。
野蒜まで行こうとしたものの、太ももがパンパンで、途中で日没になり、
結局、東名駅でクロスバイクを袋にしまい、電車で仙台まで折り返しました。

2年前、仙台放送を受験する前日に宮城を訪れた際には、気仙沼に行きました。
自転車を現地でレンタルし、冬の気仙沼を走りました。
ちょうど3月ですから、震災の1年前です。
昔ながらの情緒溢れるお店でフカヒレラーメンを初めて食べました。

主に震災後の宮城県しか知らない私ですが、
あの日、かつて行ったことのある場所が
これまで見たことのない光景になっていくことが信じられませんでした。
1度行ったことある私がそう思うのですから、
宮城にずっと住んでいらっしゃる皆さんのお気持ちを考えると計り知れません。

先日、大阪の実家に帰省することがありました。
「もしも、生まれ育った故郷が、この懐かしい見慣れた光景がなくなってしまったら」と、ふと考えると、喪失感でいっぱいになってしまいました。
宮城在住1年の私ですが、
そういう思いを、それ以上の思いをされている方がたくさんいらっしゃることを
改めて認識して、日々過ごしていかなければならないと思いました。

次は梅島さんです。

寒い日が続きますが3日は節分4日は立春…もうすぐ春ですね!

稲垣 龍太郎

2012/02/10

寒い冬が過ぎ、もうすぐ春がやってこようとしています。季節の変わり目は体調が崩しやすいものです。
アナログをいつもご覧になっている皆様も、体調管理にはくれぐれもお気をつけください。

というのも、私は風邪をひいてしまい、マスクが欠かせない日々が続いております。外には雪景色が広がり、雪道に慣れない私は何度もこけそうになってしまいました。路面の凍結がこんなにも危険なものなのかと身をもって体験しました。自宅では結露に悩まされ、窓の近くにはタオルが欠かせません。あぁ、もう早く春が来ないかと本当に待ち遠しいのです。

ただ、春になると今度は花粉が舞う季節。マスクに加えて、今度は花粉症対策用のアイガード(メガネ)も買わなければなりません。春が早く来ないかと願う一方で、春になるにつれて、ますます重装備になりそうです。

次は柳沢部長です。

あの日あの時一番役立った物は?

稲垣 龍太郎

2012/01/20

2011年3月11日。東日本大震災が発生したとき、
私は仙台放送の社屋で研修を受けていました。
しかし、未曾有の出来事の発生に6日目に研修が中断になり、
実家のある大阪に一旦戻ることになりました。
仙台から山形、鶴岡、新潟を経由して戻るルートは見つかったものの、
移動中に食料を確保できるのかもわからず・・・。

出発する前、引越しが完了したばかりの家の中で、
ひたすら食料を探しました・・・。
ですが、そこは男の一人暮らし。
しかも引っ越しが完了したばかり。
十分な食料は置いてありませんでしたが、
そんな中で唯一見つかったのが「シーチキン」。

自宅にあった缶詰のシーチキン2缶をバッグに詰め込み、家を出たのでした。
乗り継ぎの間隔が短く、途中で店にも寄れず、新潟についた頃は深夜11時ごろでした。
開いているお店も発見できず、空腹状態で大阪行きの寝台列車に乗りました。
ガタンゴトンと揺れるベッドの中で、シーチキン2缶をあっという間に完食しました。
シーチキンの油まで飲み干したのは、後にも先にも、この時だけです。

あの日以来、私は自宅には常に、カップラーメンやスナック菓子など、いざという時のための保存食を置いておくようになりました。

次は、寺田さんです。

2012年 辰

稲垣 龍太郎

2012/01/16

2012年、新しい年の幕開けです。
去年は忘れられない1年となりました。
2012年は皆様にとって、良き年になりますようお祈り申し上げます。

さて、私は年末年始に勤務があったため、12月下旬に一足早く、正月休みを頂き大阪の実家に帰省しました。

すると、なんと新しい家族が増えていました!!
帰宅した瞬間、初めて見る新しい家族に驚きを隠せない私。
「えっ!犬を飼ったの?」と私。
それに対し父親が「キツネやねん。近くの田んぼにいたから拾ってきた。」と。え!犬がいると思っただけでも驚きなのに、キツネ!?

確かに、「キツネ」にも見える。
私が中学生のときには、実家近くでタヌキも出た地域だけに、キツネがいても不思議ではない。まさかキツネを飼うなんて、そんなことがあるのかと驚く私。
しばらく言葉を失ってしまいました。

すると、
「はははっ、引っかかった。マメ柴(犬)や!」と言って笑う父、そして母と妹。相変わらずの家族に、心が和みました。

ちなみに新しく家族になった愛犬、名前は「冬馬(とうま)」です。ペットショップにて10万円で購入したことから、10万(とうまん)、冬馬(とうま)になったということです。なんという名付け方…。しかも7月生まれだそうです。

驚きの帰省となりましたが、実家で英気を養い、もうすぐ2年目になる2012年も頑張れそうです。

次は佐藤さんです。

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