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【スリムな体型を目指すなら1975年ごはん!?】第4回 体にやさしい外食のしかた
2015/06/11 10:00
今まで説明した1975年の食事は、家庭の食事を想定している。
では、外食をしてはいけないのかと言えば、あまり堅苦しく考えることはない。
その際、「いろんなものを少しずつ食べる」を念頭に置けばいい。単品物の外食でも、ちょっとしたことで、食材の数を増やすことは可能だ。
例えば、牛丼チェーン店では、カウンターの前に、生卵やサラダ、納豆など、おかずの入ったケースが用意されている所が多い。今まで牛丼を大盛りで頼んでいた人は、サイズを並にして、サラダや小鉢を取ってみてはどうだろうか。
もしくは、ごはんを少なめにし、その分おかずを食べてもいい。同じように、ラーメン屋でも、わずかなネギとチャーシュー一枚だけのシンプルなラーメンではなく、半熟卵、メンマ、のりなど、多くのトッピングが乗った「全部乗せ」を頼むべきだ。
実はラーメンは、日本の和食文化を引き継いだ食べ物である。
私はラーメンの原型は、鍋料理にあるのではないかと考えている。
寄せ鍋という言葉からもわかる通り、鍋には、魚も肉も野菜も入っている。具の多い最近のラーメンも、これによく似ている。麺の上に野菜やチャーシューなどが山盛りになったラーメンは、一種の鍋料理と言えるのではないだろうか。
ただし、どんなにおいしいラーメンでも、汁は残したほうがいい。塩分だけでなく、ラードや背油など油分が多く、カロリーの取りすぎになってしまうからだ。
次回は「最終回 1975年代のごはんはストレス知らず」です。
配信日時:6月12日(金)午前10時ごろ予定
【プロフィール】
都築 毅
1975年生まれ。愛知県豊田市出身。東北大学大学院農学研究科博士課程を修了し、2008年から東北大大学院農学研究科准教授。専門は食品機能学。趣味はフルート。