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【米ぬかから生まれる再生可能エネルギー!?(動画あり)】 第4回 米ぬかから食用油とスーパービタミンEと燃料を作る!?
2015/07/30 10:00
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石油から灯油や軽油、ガソリンを作る場合、ある特定のものだけを作ることはできず、必ず全ての種類の油が生産されます。そして、得られた油は、様々な機器の燃料や化成品原料として徹底的に使われるシステムが確立しています。
これに対し、バイオマスは主に目的製品毎に個別に利用されており、目的物以外の部分は廃棄物として処理されるのが一般的です。そこで、バイオマスを原料とした場合でも、石油のように全てを徹底的に使うシステムを創ることが重要です。
私たちの研究室では、植物油を原料として、それを徹底的に利用するための技術システムの開発に取り組んでいます。中でも、精米時に発生する廃棄物である「米ぬか」から搾られる油に着目しています。
既存の食品産業として、この油から食用米油の製造が行われており、「健康にいい油」として知られています。一方、その製造工程では非可食の廃棄物油が多量に発生しており、その有効利用技術が切望されていました。
そこで、私たちが開発・特許化している植物油を原料として高品質の軽油代替燃料(バイオディーゼル)を連続製造できる技術(特許第4198663号,TOPのカバー画像を押すと紹介映像を観ることができます)の適用を検討することになりました。
この廃棄物油には、従来のビタミンE(トコフェロール)に加えて、抗酸化活性がビタミンEの数十倍も高いといわれるスーパービタミンE(トコトリエノール)が含まれており、それを回収することも目的の1つでした。計画では、廃棄物油の主成分である油分をバイオディーゼルに変換した後、残ったスーパービタミンEを回収する予定でした。しかし、バイオディーゼルに変換した後の溶液中にはスーパービタミンEが全く含まれていませんでした。(続く)
次回は「第5回(最終回) バイオマスの可能性」です。
配信日程:7月31日(金)午前10時ごろ配信予定