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シニアが輝く シニアの居場所 (後編)

2016/02/11 10:03

みやぎのボランティア市民活動情報誌 「月刊 杜の伝言板 ゆるる」 1月号より

シニアが輝くシニアの居場所 (後編)

全国初!NPOが居酒屋を運営
仙台法務局の裏手にあるビルの一階を会員制のシニアのための居酒屋として、3階をイベントルームとして、シニア世代が人生を楽しみ、新たな人とのつながりを構築する場を提供しているNPO法人シニアサロン井戸端会議(以下、井戸端会議)。


▲居酒屋「井戸端会議」

会員が自ら講師になり、歴史を学ぶ会やパソコン教室などを開催し、終了後は、団体が運営する居酒屋で、語り合う時間を作っています。設立当初は、男性の参加者が多かった活動が、最近は、女性の参加者が増えてきているとのこと。

その他、介護保険サービスでは対応できない身体・生活の援助、通勤・外出介助などを会員が有償ボランティア『井戸端お助け隊』として行っています。

この事業への要望が増えていますが、実働できる会員がなかなかいないのが、組織の悩みと副理事長の羽田正行さんは話します。

井戸端会議では、その他にも、地元の大学生を呼んで、異世代交流「若者VSシニアの激論」というイベントも毎月開催しています。

そこに参加している学生協賛会員からの要望で「ほっとスペース「ひと息」in井戸端」という中高生の居場所の無い生徒の癒やしの場を立ちあげ少しでも「イジメ」問題などの解決に成ればと考えています。

組織運営の事務局は、常務会メンバーの6名が担っています。

「NPOで活動していく上で、運営資金の確保と、どうやって活動に参加してもらうかという問題に必ずぶつかる」と羽田さんは、NPO運営の難しさを率直に語ります。

どの団体も、多様なメニュー・カリキュラムを持ち、市民の参加意力を高めるための工夫に力を注いでいます。またそれをうまく運営していくための仕組み作りをしっかり行っていることが、組織を継続させている大切な要因です。


▲▲井戸端「塾」の様子

今後、仙台市内に限らず、地域の高齢者の受け皿としての居場所は、地域のシニア自らの発案と実行によって運営されていくことが期待されています。

今回紹介した活動が各地で展開されていくためには、自治体の補助制度や事業の在り方が課題となります。持続可能な地域福祉につながるよう、NPOと自治体、双方が尊重される協働のもとに進められることがカギとなります。

NPO法人FOR YOUにこにこの家
〒981-1101 仙台市太白区四郎丸字神明16-2
●TEL:022-241-0858

NPO法人シニアのための市民ネットワーク仙台
〒980-0811 仙台市青葉区一番町2-5-12 東一番町中央ビル8階
●TEL:022-266-5650

NPO法人シニアサロン井戸端会議
〒980-0801 仙台市青葉区木町通1-2-40 Mビル3階
●TEL:090-8619-3940(高橋)


月刊杜の伝言板ゆるる1月号 

     http://www.yururu.com/?p=1378