ほっこりお茶っこ飲みしませんか? =NPO法人おおさき地域創造研究会=
2016/03/04 10:43
みやぎのボランティア市民活動情報誌 「月刊 杜の伝言板 ゆるる」
2015年4月号より〈バックナンバーより掲載〉
ほっこりお茶っこ飲みしませんか?
=NPO法人おおさき地域創造研究会 事務局スタッフ 館澤 頼子=
こんなタイトルで2014年1月からスタートしました。
開催前は、沿岸部や大崎市外から避難してきている方が大崎市内に点在する「みなし仮設」で「どう過ごしているのか?」「地域に溶け込んでいるのか?」「故郷から離れ孤立しているのではないか?」と、私たちNPOだけでなく、行政も十分には把握できていない状態でした。
沿岸部や大崎市外から多くの方々が避難してきていることは、情報としてあったのですが、具体的に「どこに」「誰が」「どこから」などの情報は「個人情報保護法」の壁に阻まれ、私たちでは知ることができませんでした。
しかし、大崎市の「災害公営住宅入居者の支援に係る担当者会議」へ参加させていただいたことがきっかけとなり、この企画を考え、戸別訪問している健康推進課の看護師さんにチラシを託し、「お茶っこ飲み会」の告知をしていただくことが出来ました。また、まちづくり推進課と共催ということで大崎市広報へも掲載していただき、広くお知らせすることも出来ました。
始まったお茶っこ飲み会
そして、念願の「第1回ほっこりお茶っこ飲みしませんか?」の開催。やはり、初めての開催ということもあり、自己紹介とご自身の被災体験とをお話しする中で、涙ぐむ方も多数おられました。
「被災体験」を話すことで心が軽くなる方、「思い出したくない」「もう前に進みたい」と思う方など、様々な思いを持った方が参加される中で、どのように進めて行けば良いのか試行錯誤しながら会を進めてきました。
▲ほっこりお茶っこの様子
最初はなかなか打ち解けることができなかった方が何度も対話ししていくうちにだんだんと表情が柔らかくなっていき、いつの間にか私たちの事務所にお土産を持ってきてくれるまでの関係になりました。その方が昨年末、地元に戻ることになった際に「ほっこりお茶っこ飲み会があってくれて良かった」と話してくださいました。
一人でもそのような方がいらしたことで、私たちも「続けて来て良かった」と心から嬉しく思います。
最近では、参加者の一人が先生となってフラワーアレンジメントをしたり、古川祭りに向けて参加の皆さんと一緒に「七夕飾り作り」のデザインを考えたりと、皆さんに楽しく過ごしていただけるようにプログラムを組み立てています。
▲フラワーアレンジメントを楽しむ様子
ただ、会って話すだけの関係性だった参加者同士が、「あら、あの人今日は来てないね。どうしたの?」「また、来月も会いましょうね」と言ってお互いを思いやる関係性へと変化してきました。少しずつではありますが、こうやって良い関係性を築いていけるよう「ほっこりお茶っこのみしませんか?」を続けて行きたいと思います。
NPO法人おおさき地域創造研究会
〒989-6134 大崎市古川米倉字屋敷42-1
●TEL:0229-25-9956
●URL:http://otsk-kiratto.org/
月刊杜の伝言板ゆるる2015年4月号
http://www.yururu.com/?p=894
2015年4月号より〈バックナンバーより掲載〉
ほっこりお茶っこ飲みしませんか?
=NPO法人おおさき地域創造研究会 事務局スタッフ 館澤 頼子=
こんなタイトルで2014年1月からスタートしました。
開催前は、沿岸部や大崎市外から避難してきている方が大崎市内に点在する「みなし仮設」で「どう過ごしているのか?」「地域に溶け込んでいるのか?」「故郷から離れ孤立しているのではないか?」と、私たちNPOだけでなく、行政も十分には把握できていない状態でした。
沿岸部や大崎市外から多くの方々が避難してきていることは、情報としてあったのですが、具体的に「どこに」「誰が」「どこから」などの情報は「個人情報保護法」の壁に阻まれ、私たちでは知ることができませんでした。
しかし、大崎市の「災害公営住宅入居者の支援に係る担当者会議」へ参加させていただいたことがきっかけとなり、この企画を考え、戸別訪問している健康推進課の看護師さんにチラシを託し、「お茶っこ飲み会」の告知をしていただくことが出来ました。また、まちづくり推進課と共催ということで大崎市広報へも掲載していただき、広くお知らせすることも出来ました。
始まったお茶っこ飲み会
そして、念願の「第1回ほっこりお茶っこ飲みしませんか?」の開催。やはり、初めての開催ということもあり、自己紹介とご自身の被災体験とをお話しする中で、涙ぐむ方も多数おられました。
「被災体験」を話すことで心が軽くなる方、「思い出したくない」「もう前に進みたい」と思う方など、様々な思いを持った方が参加される中で、どのように進めて行けば良いのか試行錯誤しながら会を進めてきました。
▲ほっこりお茶っこの様子
最初はなかなか打ち解けることができなかった方が何度も対話ししていくうちにだんだんと表情が柔らかくなっていき、いつの間にか私たちの事務所にお土産を持ってきてくれるまでの関係になりました。その方が昨年末、地元に戻ることになった際に「ほっこりお茶っこ飲み会があってくれて良かった」と話してくださいました。
一人でもそのような方がいらしたことで、私たちも「続けて来て良かった」と心から嬉しく思います。
最近では、参加者の一人が先生となってフラワーアレンジメントをしたり、古川祭りに向けて参加の皆さんと一緒に「七夕飾り作り」のデザインを考えたりと、皆さんに楽しく過ごしていただけるようにプログラムを組み立てています。
▲フラワーアレンジメントを楽しむ様子
ただ、会って話すだけの関係性だった参加者同士が、「あら、あの人今日は来てないね。どうしたの?」「また、来月も会いましょうね」と言ってお互いを思いやる関係性へと変化してきました。少しずつではありますが、こうやって良い関係性を築いていけるよう「ほっこりお茶っこのみしませんか?」を続けて行きたいと思います。
NPO法人おおさき地域創造研究会
〒989-6134 大崎市古川米倉字屋敷42-1
●TEL:0229-25-9956
●URL:http://otsk-kiratto.org/
月刊杜の伝言板ゆるる2015年4月号
http://www.yururu.com/?p=894