戻る

仙台放送NEWS

検索


レストラン新運営団体 一般社団法人ぶれいん・ゆに~くす「未来を創り出すレストラン」

2016/06/30 12:44

月刊杜の伝言板ゆるる2016年6月号

レストラン新運営団体 一般社団法人ぶれいん・ゆに~くす
未来を創り出すレストラン


みやぎNPOプラザ(以下プラザ)には、NPOのコミュニティ・ビジネスの実践を目的とした貸しレストランスペースがあります。  

今年3月から新たに一般社団法人ぶれいん・ゆに〜くすがこの場所を運営しています。

感謝の気持ちで成長

ぶれいん・ゆに〜くすは「自閉症のある人たちが生きやすい社会は、すべての人が生きやすい社会の実現に繋がる」ことを信念に、自閉症のある方の放課後等デイサービスや就労移行支援等を行っている団体です。

プラザのレストランスペースを活用したレストラン「シャーレみやぎの」は、準備期間を経て「世界自閉症啓発デー」である4月2日に正式オープンしました。

レストランの名前の「シャーレ」とは「培養皿」の事で、当事者が社会へ出る前の、種をまいて育てるステージであることを意味しています。

レストランという場で就労移行支援をする理由について代表理事の伊藤あづささんは「自閉症を持つ人は感謝されることが少なく自己肯定感を持ちづらいので、常に生きづらさを感じている。人は美味しいものを食べたときに幸せと感じるもの。食事を提供しておいしかったよ、ありがとうとほめてもらい喜ばれることで、当事者は自己肯定できる場を持てる」と話します。

また自閉症の人の多くは「段取り」が苦手なため、トレーニングで下準備から盛り付け、洗い物に掃除やメニュー書きといった経験を積むことで、先を見越して行動する力をつけていきます。

たっぷり野菜でみんなを元気に

「からだ想い」がコンセプトの野菜たっぷりにこだわった日替わりランチは、既製品を使わない完全手作りの料理です。利用した方からは、ゆったり落ち着いた空間で、色とりどりの副菜がつくランチを仲間と囲むとお喋りも弾むと好評です。スタッフは「リピーターのお客様も増えてきて嬉しい。もっと地域の方にファンになってもらえるよう頑張りたい」と張り切っています。


▲からだ想いの日替わりランチ

レストランスペースの貸し出しは最長3年の期限付きですが、ゆくゆくは子ども食堂や子ども向けの料理教室も開催したいと伊藤さん。「プラザを活用し、「食」を通じて、生きづらさを抱えた人も地域の人も、皆の心と体を元気にする市民活動をしていきたい」と意気込みを語ってくれました。


シャーレみやぎの
(運営団体:一般社団法人ぶれいん・ゆに~くす)
●TEL:080-6000-1211
●URL:http://brainuniques.com/


月刊杜の伝言板ゆるる2016年6月号 
http://www.yururu.com/?p=1624