戻る

仙台放送NEWS

検索


「18歳選挙権」に何を感じた?大学生座談会

2016/07/10 15:01

「18歳選挙権」に何を感じた?大学生座談会

今回の参議院選挙から新たに18歳、19歳の若者にも選挙権が与えられます。それに合わせて東北大学学友会報道部員の1,2年生3人で、選挙権年齢の引き下げについて座談会を行いました。

今回は19歳である今井(文・1)、同じく19歳の岡(教・1)、そして20歳であるが今回初めて選挙権を得た藤原(経・2)で座談会を進めました。

まず挙げられたのが、今回自分たちが選挙権を得て実際に投票に行くかどうかについてです。

今井「行きたいとは思うけど、テストなどが忙しくて行くかどうかは微妙ですね」

藤原「せっかく選挙権を得たし、雰囲気も味わいたいから行きたいなあ」

岡「自分は不在者投票の手続きを済ませていて、もう行く予定ですね」

投票に行きたいという点は3人とも同じようですが、実際に行くとなるとなかなか厳しいみたいですね。

ここで18歳、19歳だと受験勉強や就職活動、会社や大学での新生活などで時間に追われ、投票に行きたくても行けない人が多くいるのではないか、ということがわかってきました。実状と制度があまり噛み合っていないのではないでしょうか。



また、レポートや試験、就活などがある生活の中で、若者がどのように政治や社会に関する情報を得るかという話題になりました。

岡「僕の場合だと、なかなか時間が取れないのでスマホなどでネットから情報を得ていますね」

今井・藤原「確かに」

3人とも投票するためには、インターネットから情報を得るという点で一致しました。今後若者が投票する際には、気軽に持つことができるスマホの重要性が高まると考えられます。

つまりスマホから見られるインターネットの情報が、若者の政治的な意思決定過程においてより重視されるのではないでしょうか。

次に挙げられたのは、選挙権を18歳に引き下げた意義についてです。

藤原「高齢化が進む日本で、政治に参加する若い層が広がったという事実自体に意義があるんじゃないかな」

他の2人「それはおおいにありますね」

藤原「現在投票率が低くなっている若い層に対してさらに選挙権を与えることで、より若者が政治に関心を持つ起爆剤になると思うんだよ」

現在高齢化が進むにつれて、若者が社会に占める割合が少なくなってきています。この選挙権の年齢の引き下げは、若者にも社会の今後の方向を決める権利があるということの再認識の役割も果たしているのではないでしょうか。

また、大々的に18歳選挙権が世間で取り上げられることで、社会全体に刺激を与えるきっかけになるはずです。



そして、最後に選挙権年齢の引き下げに賛成か反対かについてです。

岡「僕は現在の日本に、より若いエネルギーを与えられるということで賛成ですが皆さんどう思います?」

藤原「若者の行動の幅が広がるわけだし、賛成です」

今井「僕も2人と同じです」

3人とも賛成でまとまりました。

今回選挙権を新しく与えられた人々は、自分たちが日本を動かす主役になるんだという気持ちで投票に行って欲しいです。

2016.7.2