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ニーズから出発する! 「制度からの出発」ではなく、「今何が求められているか」に応える(前編)

2016/03/24 10:05

月刊杜の伝言板ゆるる2016年3月号
ニーズから出発する!
「制度からの出発」ではなく、「今何が求められているか」に応える(前編)
=認定NPO法人ばざーる太白社会事業センター=


障がい者及び高齢者・児童等が地域で、分け隔てのない生活ができる幅広い環境づくりを目指し、何らかのハンディキャップを持つ人々の「ニーズ」に合わせ地域に密着した支援活動を展開する認定NPO法人ばざーる太白社会事業センター。団体名の英文NPOBazar Taihaku Social Work Center から略称をNPO ・ BTSWC、ビートスイッチとしています。

ビートスイッチは、平成15年 に宮城県内で障がい者へのIT支援や就労支援を実施してきた斎藤茂さん(現代表理事)を中心としたメンバーや障がいを持った当事者がつどい、前身となる 「ばざーる太白」を設立。

当時は、まだ盲学校以外でのサポートがほぼないに等しい状況だったことから、障がいを知り、学ぶための勉強会を始めたほか、パソコンを使った障がい当事者・高齢者の生活の幅を広げるためのパソコン支援を行っていました。

その後、障がいを持っていても地域で暮らしていけるような環境づくりや居場所づくり、市民に向け発信する必要性を感じ、平成17年4月にNPO法人化し、現団体名に変更。

同年6月にはマイクロソフト株式会社と連携し、ITの活用を通じた障がい者の自立支援や障がい者にIT支援のできる人材育成をする「宮城UPプログラム」に取組んでいます。

一方、同年の秋には、仙台市太白区八木山に地域サロン「クラブハウス恐竜やま」を開所しています。


▲クラブハウス恐竜やま

ニーズに正面から向き合う

「恐竜やま」は、地域の人たちも立ち寄ることができる居場所になればと、空き店舗を利用してオープンしました。きっかけは、利用者からの声でした。「同じ障がいを持った人は、こんな時どうしているか知りたい」、「視覚に障がいを持っているけれど、何かしたい」、「目が見えなくとも、外出したい」、「パソコンを使いたいのに、わからない」といったニーズから、活動が広がっていきました。

「やりたいことができない。そこから出てくる不満や文句こそ、本当のニーズです」と、副代表理事の千葉康彦さん。丁寧にニーズに向き合う姿勢から、今では利用者や関係者から、〝こういうことがしたい〞という提案や相談がくるまでになりました。

まさに暮らしの中の「こうしたい、ああしたい」を「かたち」に て行くための場であり、地域の中で、日頃から気軽に行けて安心して居れるところ、そこには誰かがいて、いろいろな楽しみがある、そんな居場所づくりです。

今ではこの場所を拠点に、視覚障がい、高次脳機能障がいを持つ人々のサポート活動を始め、IT支援、自閉症支援、地域交流サロンの運営など、日々変化していく利用者のニーズや想いに寄り添い、活動を展開しています。


▲マッサージの様子


認定NPO法人ばざーる太白社会事業センター(ビートスイッチ)
〒983-0852 仙台市宮城野区榴岡1-7-15-1002
社会福祉士 斎藤茂事務所内
TEL:022-292-7160
E-mail:btswc.webmail@gmail.com
URL:http://npobtswc.p2.bindsite.jp/main/index.html

クラブハウス恐竜やま 希望の星
〒982-0801 仙台市太白区八木山本町2-24-1
TEL:022-228-5060

月刊杜の伝言板ゆるる2016年3月号

http://www.yururu.com/?p=1451