近所づきあいから救助成功 消防から感謝状

2017年03月21日
3月7日に発生した、宮城・仙台市太白区の住宅火災で、耳の不自由な高齢の女性を救助した女性に、21日、消防から感謝状が贈られた。震災をきっかけに始まった近所づきあいが、救助の成功につながった。 3月7日午前、太白区鈎取の閑静な住宅街で発生した火事に、現場は一時騒然となった。 煙が立ち込める中、火元の家にいた耳の不自由な高齢の女性を、近所の人がいち早く救助した。 21日、太白消防署で感謝状を贈られた、寺崎静江さん。 寺崎さんは、煙が充満する家の中にすぐに入って、女性の救助に成功したことがたたえられた。 寺崎さんは「あそこに木がいっぱいありますよね、あのへんの木のところに、なびいていたんですよ、黒い煙が」と話した。 火が出た家の斜め向かいに住んでいた寺崎さんは、通報したあと、急いで現場に向かった。 寺崎さんは「ここまできて、あそこで旦那さんが、ホースで一生懸命、(火を)消していたんですけど、『奥さんは?』と言ったら、中にいるって言ったので」と話した。 夫婦2人暮らしだと知っていた寺崎さんは、奥さんの姿が見えないことにすぐに気づき、玄関に向かった。 さらにその後、寺崎さんが奥さんを外に連れ出し、夫婦は軽傷で済んだ。 寺崎さんは「(耳が)聞こえる人だったら、玄関で『奥さん』とか言ったと思うんですけど、聞こえないのがわかっていたので、(家に)入って行ったんですね」と話した。 近所の事情を知っていたからこそできた、今回の救助。 近所づきあいは、東日本大震災の時に始まったという。 寺崎さんは「太陽光でご飯が炊けたので、みんな名前をつけて、釜を置いていって、炊けたら順番に(渡して)という感じで」と話した。 火災や災害から命を守るために、地域コミュニケーションの大切さを再認識する救助活動となった。 今回、表彰を行った仙台市の太白消防署では、「隣近所、顔が見える関係を作ることで、助け合いの精神が生まれる。普段からのご近所づきあいを大切にして、防災につなげてほしい」としている。